気まぐれ日記
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2006年06月09日(金) いやはや

 何も思いつきません。
 いや、なんか変なとこ押してしまって、画面が大きくなりすぎて気になって気になって……。いや、こっちの話ですよね。打ち込みは普通に出来るわけだし。

 そして、戻ったし……。(F11で戻った)

 
 
 ドラゴンを手に入れた者は、それが力となり盾となる。

 一体誰がこんなことを言ったのか? と思う。僕が会ったドラゴンたちはとてもじゃないが人間の言うことなんか聞きそうにない。セルヴェスは別として。
 ルヴィアは人間嫌いだし、物腰柔らかそうなロイタスにしても、どこか人間に興味はないといった様子がある。
 それでも、一緒にいるうちに彼らはそれなりに人間の姿を楽しんでいるようだ。

 「人間のメスはいいものだ。美人は特にいい」
 ルヴィアはいつも大きな街に入るとそんなことを言う。彼女は人間の食べ物には興味あるようで露店などがあると必ずといっていいほど立ち寄っては、美人といわれてオマケをしてもらえる。ちょっとうらやましい気もする。
 「アイスクリームというものだけは好きになれない」
 と、彼女は言う。ファイアドラゴンにとっては焼け石に水程度なのだろうが、冷たいものは好かないらしい。辛いもの、熱いものを好んでいる。逆にロイタスは冷たいものが好きなようだ。フローズンドラゴンなのだから当たり前なのだが、好き嫌いはしないようである。
 彼は歴史などに興味がある。ドラゴンは一眠りが五十年なので、当然寝ている間にその間に景色などが変わることがしばしばあるようだ。その抜け落ちた部分が、文字や絵で残っているのが面白いらしい。また、自分が勝手に解釈したいくつかの戦争の理由などを調べるのが好きなようだ。街や国によってその解釈が様々なのも面白いらしい。
 セルヴェスにいたっては、人間そのものが面白いらしく、様々な人間を見ている。お芝居なんかも好きで、野外で公演している芝居を眺めてはクスクスと笑っている。
 「人間は面白いことを考える。実際にない話を考えることは豊かな証拠だ」
 と、言うのが彼の弁。
 「でも、それで食べてる人もいるんだよ」
 だから、決して豊かというわけじゃないと言うと、彼は首をかしげて言う。
 「それでも、寝ては起きて、起きては寝てのドラゴンよりははるかに楽しい一生を送っているように見える」
 
 つまり、彼らは人間のやることが全て面白いのだ。(続く)
 


草うららか |MAIL

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