気まぐれ日記
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今週は今日だったんです。 今週の一言:新八の慌てっぷりに(笑) いい男は桜が似合うわ(独断) 主役が三週も出てこないなんて……。
もともと酒場などの噂を信じた自分が悪い。こうなったらこの男一緒に探り出して噂の出所を突き止めて、最初にそれを口にした人を責め立ててみようと彼女は思う。 朝一で発つ船を適当に選ぶ。噂はすでに世界レベルで広がっているのだから行き先はまずどこでもいい。 「コンファイア行きがある」 ともかく、予約はいらない。朝一の船は部屋さえ空いていれば乗船できるのがいい。多くのウォンテッダーは夜型が多く、滅多にこの朝一を利用することがないのだ。 フォーランズからコンファイアまで一日半。明後日の午後には到着出来る。ただ、チケットを買い求めたら一室しか空いていなかった。とはいっても二人部屋である。 「同室だって? 冗談じゃない」 「ご心配なく。私は夜の間、別なところにいますから」 「?」 「夜の間だけでもフォーランズに戻ります」 「はい?」 「魔族は魔力により移動できますから」 「あんた、そんなことできるんかい!」 「いえ。親しい魔族に送ってもらうんです」 「はあい」 空気を切り裂いて、それは現れた。黒いイブニングドレスに白い肌の美女。ただ、その顔の額と右頬に刺青のような文様がある。 「オフィーリス。私の妻だ」 「あんた、魔族と結婚してんの?」 「形だけ。国では認められていない。だから、妻のようなものと言うべきかな」 「よろしく、ジエン」 「というか、それでいいのあんたら?」 「この人に何を言っても女性には徹底的に優しいのよ。でも、私は彼に一番愛されている。だけど私はいちいち人間世界にかまっている暇がないのよね。だから、いいのよ」 彼女は余裕たっぷりに笑った。ジエンはただただ呆れた。
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