気まぐれ日記
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2006年04月26日(水) だらだらしたい

 なんか、休みなんでそうしたい気持ちでいました。
 でも、午後から本屋行ったりしました。所詮、そんなところです。
 

 
 それまで、知っている土地だった。今は見知らぬ土地。
 バラバラになった四人の姉。バラバラになった地理。
 クレイスはそれでもよく眠った。魔力の回復手段の一つで一番安上がりな方法。とにかく、この国だけでも戻さないとならない。が、この国がどこへ行ったのかもわからないのだ。
 「魔力、戻らないね」
 と、ピネル。朝になり彼を起こしに現れた。
 「ああ、契約違反だな」
 「そうね。私、いられなくなっちゃう」
 ピネルとの契約条件は、一定量の魔力をピネルに与えることだ。それが出来ない場合、契約違反となり破棄される。
 「もう少し、眠るよ」
 クレイスは考える。このままでは、本当にピネルと別れなければならない。
 それは、避けなければならない。

 目覚めると、コクヨウが同じ部屋にいた。彼と宿に泊まった事を思い出す。休養するのであれば宿の方がいいだろう、と彼が言ったのだ。
 「やっぱ姉さんを探す。世界を戻すにはそれしかない」
 「私は、手伝うことはできん」
 「いいよ、それで。俺たち姉弟はクビだな」
 「そうだな。だが、世界を戻してきたら戻って来い。どうであれお前の故郷だからな」
 「ああ、戻せたらな」
 クレイスは、ふと思う。実はこの姉のイタズラをコクヨウは知っていたのではないかと。


草うららか |MAIL

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