気まぐれ日記
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なんか、休みなんでそうしたい気持ちでいました。 でも、午後から本屋行ったりしました。所詮、そんなところです。
それまで、知っている土地だった。今は見知らぬ土地。 バラバラになった四人の姉。バラバラになった地理。 クレイスはそれでもよく眠った。魔力の回復手段の一つで一番安上がりな方法。とにかく、この国だけでも戻さないとならない。が、この国がどこへ行ったのかもわからないのだ。 「魔力、戻らないね」 と、ピネル。朝になり彼を起こしに現れた。 「ああ、契約違反だな」 「そうね。私、いられなくなっちゃう」 ピネルとの契約条件は、一定量の魔力をピネルに与えることだ。それが出来ない場合、契約違反となり破棄される。 「もう少し、眠るよ」 クレイスは考える。このままでは、本当にピネルと別れなければならない。 それは、避けなければならない。
目覚めると、コクヨウが同じ部屋にいた。彼と宿に泊まった事を思い出す。休養するのであれば宿の方がいいだろう、と彼が言ったのだ。 「やっぱ姉さんを探す。世界を戻すにはそれしかない」 「私は、手伝うことはできん」 「いいよ、それで。俺たち姉弟はクビだな」 「そうだな。だが、世界を戻してきたら戻って来い。どうであれお前の故郷だからな」 「ああ、戻せたらな」 クレイスは、ふと思う。実はこの姉のイタズラをコクヨウは知っていたのではないかと。
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