気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2006年04月25日(火) 最近のタイトルについて

 寝るだの眠いだの、寝ることばっかじゃん!
 すいません、仕事と生活を両立するには眠ることが潤滑剤なんです。きっと、多分。



 「ピネル」
 「いるよ。呼んだ?」
 ピネルがぱっと現れる。
 「どんな魔法か、わかる?」
 「うん。すっごい魔法だっていうことはわかるよ」
 「……戻せそう?」
 「ムリ」
 クレイスは期待していなかった。
 「クレイスの魔力全開でもムリだよ。それに今、チャージ中じゃない」
 四人の姉と彼、そして貯めに貯めた姉の魔力、それらが合わさって世界の地理がメチャクチャになったのだ。
 「直すんなら、少しずつ一箇所一箇所直すしかないね。だって、そこがどんな国かなんて、その国に住んでいる人じゃないとわからないじゃない?」
 「と、いうわけだ。コクヨウ。姉さんを探すのも世界を戻すのも、長くかかりそうだよ」
 そして、魔力を戻すにも時間が必要だった。この国を戻すには、どれくらいの魔力が必要だろう。
 「力のない巫女など、いらん。勝手にしろ」
 確かに、今のロディサに魔力はないだろう。これだけのことをしたのだから、その魔力が戻るには半月ほどかかし、そして、姉のことだからこの世界を戻そうとするだろう。だから、魔力は常に使い続ける。
 「こうなることはなんとなく、予想できた」
 地理がバラバラになることはできなかったが。
 「クレイス、お前にはこの世界を戻すことを頼む。報酬もやる」
 「コクヨウ?」
 「これは、巫女でも予測しなかったこの国の責任だ」
 人を人と扱わなかった、この国の体制が引き起こした結果だ、と彼は言った。
 「一応、自覚あったんだな」
 「まあな」
 コクヨウはらしくないため息をつき、城へと戻ろうとした。しかし、ない。
 「私も、どうやら旅をしないとならないようだな」


草うららか |MAIL

My追加