気まぐれ日記
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2006年04月04日(火) |
落ち着け、自分(ネタバレはしてません) |
アニメを見て久々に楽しかったです。アニメ見るのに(年甲斐もなく)こんなにドキドキしたのは久しぶりです。なんか、表現が変です。これからも、あんま期待せず「まあ、こんなもんだろう」と言う軽い気持ちで見ようと思います。日によっちゃビデオ(DVDあらず)だけど。
「妖精にしちゃ、お前は食いすぎじゃねーか?」 「そうでもないわよ」 身長十センチほどで背に羽虫のような羽を持つ少女は自分よりも大きな果物にかぶりついていた。 彼らは街の食堂にて、食事の真っ最中だった。 「だって、それだって何個目だよ?」 「まだ二個目よ」 「お前のその体格で、一個でも多いくらいだろ?」 「うるさいわね。妖精と人間とは違うのよ」 「いや、質量とか許容量とか、間違ってるって」 「なら、あんたはどうなのよ? 人間だったらもっと食べてもいいはずよ」 「……俺は少食なんだよ」 しかし、その理由をこの妖精はわかっている。この会話はいつものノリ会話であり、お互いわかっていながら言わずにいられない会話である。 彼は、無駄に食べると魔力となり自らを傷つけてしまう。 「知ってるわよ。でも、言わずにいられないのよ」 「俺だって、妖精の貪欲なのは知ってるさ」 妖精は、何事にも貪欲だった。食べることに関しても寝ることに関しても魔力に関しても。食べたいだけ食べて寝たいだけ眠り、吸いたいだけ魔力を吸う。争いごとだけは嫌う。 「クレイス……誰か来る」 妖精が急に顔色を変える。何かに恐れている。争いごとを嫌う妖精らは争いごとに敏感ですぐに離れようとする。同時に、主の争いごとすらも避けようとする。 「じゃあ、ピネルは消えてていいよ」 「ごめんね」 「なんだよ、急に」 いつものことじゃないか? と続けようとする。しかし、食堂に入ってきた男を見て彼も顔色を変えた。
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