気まぐれ日記
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2006年01月26日(木) もんじゃ焼き

 月島もんじゃ焼きセット。実は二度目。一度目のことなどほとんど忘れた。だけど、もんじゃ焼きを作って食べるということは外へ行ってもあまりないので、なんだか新鮮な気持ちになる。もらった餅を足して母上と豪快にいただきました。ごちそうさま。


 オフィーリスの母、ナルティカは裸で森の中にで一人たたずんでいた。
 「来たわね」
 姿だけならオフィーリスよりずっと幼い。しかし、その素肌全身に刺青のような文様がある。彼女が古く強い魔族という証だった。
 「お母さん、もう苦しまなくていいの」
 「私を呪いから開放してくれるの? オフィーリス」
 「ええ」
 「無理だよ。私の呪いは解けない。そう出来ている。私がこうなって三千年、呪いの力は衰えていない」
 「妖精主に頼んだの」
 「妖精主? ……アイナスターに聞いた。今の妖精主は人間上がりの妖精主だって聞いた。何が出来る?」
 「ここにいるブロードは、人間から魔族になった。そして、アイナスターを消滅させたわ」
 「それに……」
 ブロードは前に出た。
 「今の妖精主は、俺の弟だ。弟は、先天的に呪い解きの魔法を持っている。だから、なんとか出来るかもしれない」
 「私が憎しむと魔族が生まれる。そんな私の呪いが本当に解けるのか?」
 「ああ、五分五分らしいけど」
 「ほら、見なさい。それで? 呪いが解けなかったら私を消滅させるのかい?」
 ナルティカが笑った。どこか悲しそうに。
 「そうよ」
 オフィーリスも悲しそうに言う。
 「お母さん。ごめんなさい。最初は、本当にお母さんを消そうと思っていた」
 「オフィーリス。私のかわいい娘。私はそれを待っていた。あなたの妹を生み出すたびに辛い気持ちになる。私を解放してくれる日を待っていたんだよ」
 「お母さん……私、やっぱり」
 森の奥から、魔族が二、三人飛び出してくる。
 「ママに何をするの!」
 「姉さんだからって、許さない!」
 オフィーリスの妹たちだった。
 「アイナスター様を消したのは誰! あの方は、お母さんの命の恩人なのよ!」
 ブロードと樹理がそれに対応しようとする。
 「やめなさい! あんたたち! さがりなさい」
 「でも!」
 「魔族は消されそうになったら相手を消すしかない。生きたい者が生き残るの。アイナスターもそれを承知だよ」
 魔族が下がって森の奥に消える。
 「さあ、オフィーリス。私を消しなさい」
 「ダメだ。まだ試しもしてないのに」
 と、ブロード。
 「いいの。余計な期待だもの」
 「出来ない……。あんなに覚悟したのに」
 「オフィーリスは優しい子ね」
 人間と長く触れ合っていたせいなのか、オフィーリスの心は魔族よりも人間に近かった。
 


草うららか |MAIL

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