気まぐれ日記
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2006年01月10日(火) 簿記 その後

 テストは、めちゃくちゃだった……。やっぱ難しいところは難しいよ。

 一週間ということでやっていたはずの、ロセウ・スタウト編。一週間どころじゃんなかったね。三週間? その間にコーリーとドラゴンたちの抗争のことをすっかり忘れちゃったよ。
 つーか、考えてなかったよ。もう、ブロードの話に戻るよ。いい?(勝手に書け)


 
 「エノマはともかく、残るはリースリーズか」
 「……ジュリちゃん!」
 空白だったメモの一枚に何か描かれている。似顔絵とメモ書き。『アイナスター』という名の魔族。メモは『負の存在』と書かれている。
 「増えたか」
 樹理はさらりと言う。しかし、現れたのがアイナスターと知って驚いた。と、言うより怯えていた。
 「アイナスターだと!」
 「ジュリちゃん、知ってるの?」
 「ヤツは……負の存在とされている。我々のやること全てを否定する者」
 「? よくわかんねーな」
 「とにかく、リースリーズよりも厄介なヤツ、だ」
 「……ジュリちゃん。一度、オフィーリス姉さんに相談しよう。俺たちには情報が少なすぎる。どうすればいいのかだけでも聞かないと……」
 「駄目だ」
 「どうして?」
 「これは、母様にもどうにものならないことを知ってるからだ」
 「……」
 ブロードはあることを確信し始める。これはただの魔族狩りではない。
 「でも、一度オフィーリス姉さんの所へ戻る。聞きたいこともあるし」
 「ブロード、本当にいいのか?」
 樹理が急に念を押すことを聞く。
 「やっぱり、ジュリちゃん知ってるんだ。俺たちがしていることについて」
 ジュリの表情が苦々しい。


草うららか |MAIL

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