気まぐれ日記
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2006年01月09日(月) お勉強

 するはずないじゃん! とか、思ったら少ーしだけしました。

 今週の一言(今回出るのずれました):やっぱ、警察はアテに出来ない。


 
 スタウトが魔族に切りかかる。ばっさりと切られる魔族。
 「な、人間の武器が!」
 「ああ、そうさ。ロセウの魔力のおかげで」
 スタウトがもう一度刀を振り下ろす。魔族の腕が切られた。
 「こんな芸当が出来る。俺たち、結構ウォンテッダーの間でも有名なんだぜ」
 「悪い方向でな」
 「くっ!」
 「逃がすな!」
 「もちろん」
 逃げるために消えかける魔族にスタウトは刀で刺した。ロセウが刃に手を置き、短い呪文を唱える。刃が光り、魔族が悲鳴を上げた。
 「お、覚えてろよー!」
 魔族が、消滅した。
 「明日には忘れるから、無理」
 「お前の場合、夕食食ったら忘れるだろ」
 「うん」
 船内が静かになった。明日には陸に上がれる。ロセウはなんとなく、陸に上がったら肉料理を食べよう、と思った。
 
 「そういうことで、賞金ください」
 ロセウは船長に交渉するが、結局ただ働きになった。賞金首にするには手順があり個人が独断で賞金首にすれば、個人が賞金を負担しなければならない。国単位が賞金首にすると公から賞金が出るのだが……。
 「君たちには感謝するが……君たちは一体何者だね」
 「ウォンテッダーですよ。ただの」
 ちょっとばかし、運がいい。
 「いや、しかし魔族をこうも簡単に倒せるというウォンテッダーなら名のある方だと……」
 「いいえ。ただ、英雄ヒーガル=バルク、アニム=マスディスにあこがれてるからなんで」
 「そうですか。でも、あなた方なら、その英雄を超えられるかもしれませんね」
 「ありがとうございます」
 「そうそう、賞金は出せないが船賃は只にしよう」

 翌日、二人は陸に上がった。街を通り過ぎ街道に出る。
 「さてと、じいちゃんの墓参りでもするか。ロセウもうちでゆっくりしてけよ」
 「うん」
 スタウトは久しぶりに実家のある国に足を運んだ。彼の祖父の故郷に近いこの国は今の季節は穏やかである。ビアソーイダほどにぎやかでない。更に街とは離れているので静かだった。ロセウの好きな国の一つである。
 「で、母ちゃんに鳥シチューと魚フライと雑穀パンを作ってもらって……」
 「お前、土産は?」
 「もちろん、手に入れてあるぜ」
 また少ししたら、彼らは旅に出るが、それまでゆっくりと過ごそうとロセウは思った。


草うららか |MAIL

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