気まぐれ日記
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2006年01月05日(木) 眠い眠い

 昨日今日と、眠すぎて職訓の授業どころじゃなかった。うつらうつらとしていて、ふと気づいたらよくわからないことになっていたり……。簿記は二月に検定試験があるのに! がんばらねば!



 翌朝、被害は起きた。船員も乗客も騒いでいる。ロセウたちのほかに何人かのウォンテッダーが乗り合わせていた。さすがにウォンテッダーとなると冷静に対処する。被害を聞きつけたウォンテッダーたちはそれに対応する。
 「人が殺された」
 船員の一人がウォンテッダーに伝える。
 「被害者は?」
 と、ウォンテッダーの一人。
 「この女性だが」
 甲板で、血まみれで倒れていたそうだ。ロセウはその顔を見て驚く。昨日、占いを依頼した婦人だった。
 「スタウト、この人だ。昨日占った人」 
 「魔族じゃなかったんだな」
 スタウトがつぶやく。
 「今朝、朝早くにはいなかったんです。その後、お客さんの一人がここに来たらこんな、ことに……」
 「一体誰がこんなことを」
 婦人は刃物で切り刻まれいる。この世の中、刃物など誰でも持っている。護身用に持つ者、仕事道具として持つ者、果物を切るために持つ者。スタウトは一生の友として持っている。(本人としては「連れている」)なので、誰が犯人なのかという特定は難しい。
 「魔族かな?」
 「魔族とも限らないだろ」
 「だけど、臭うな」
 スタウトは納得できずにいる。船医は死因を調べているが、皆、見た目どおりの死に方だと、思っている。
 「スタウト、お前の勘が鈍ってんじゃないのか?」
 「うん、なんか今日は自信ない」
 結局、誰も犯人を割り出すことは出来なかった。船員が乗客全員の持ち物を検査したが、刃物は誰でも何かしらの理由で持っているしこの婦人についても、誰も知らなかった。ただ、昨日関わったロセウは少し長い時間とったが、ロセウについてもなんの接点がない。
 その日の昼。ほとんどの人が個室に引っ込み看板に出る者は少なかった。気味が悪い。船員がブラシでこすって掃除したが、血の跡は生々しく残っている。
 ロセウとスタウトは看板に出て、デッキに捕まって海を眺めていた。
 「なあ、どう思う?」
 「何が?」
 「あの女の人を殺したヤツさ」
 「うーん……」
 「だよな。でも、あの女の人、やっぱり臭うんだ」
 


草うららか |MAIL

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