気まぐれ日記
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職訓が暦どおりなんで、明日から三連休。無職の上なのに三連休もないどろうと思うけれど、それでも毎日通っている身としては、やはりうれしいものです。また、働くようになったら、こんなこともなくなると思うので。
ところで、本当に岡崎をどうしたいのか、わからない……。
洋の父が集めた情報の結果、秀介には春季、佐藤学園のスパイ、自称ファンクラブの団員、宗教団体の一員、と果てしなくどうしようもないものがうろうろしていると言う。 「春季さんはこのさい、どうでもいいけれど」 「私が一掃します」 と、可奈は諦めたような、疲れたような口調で言う。 「どうするの?」 「地獄の総大将を呼び出して、引きずり込みます」 「どこに?」 「冗談です」 可奈が言うと冗談に聞こえない。 「わが兄貴ながら、どうしてこう、変な奴らに眼をつけられるんだろう」 「それが魅了です、部長」 「?」 「ほら、カリスマっていう言葉があるように、ある一種の人たちから見れば神様のような存在の人っていますよね。それですよ」 「神様ってったって、神様ってストーカーするような存在かな?」 「だから、身の程知らずの無礼者なんです」 「可奈ちゃん、ホント、どこかに引きずり込めそうだね」 どこかが、地獄なのか不幸のどん底なのか……。 「ともかく、兄貴に災いが起こると岡崎家全体の問題なんだ」 「そうね。秀介さんの不幸は一族に影響しかねないですからね」 可奈も納得してうなずく。ツッコミ役がいないのだ。どうして、秀介の不幸が家族にまで及ぶのか、それは謎である。 「私の占いによりますと、何か起こるのはイブの日です」 可奈ちゃんの場合、占いというより予言なんだけどな……。本人が占いという以上は、占いなのだろうと思い、良介は準備に取り掛かる。
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