気まぐれ日記
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職訓の帰り、ものっそい雪でした。視界も非常に悪く、こりゃ、運転もきついなと思いつつ、歩いて帰った。…・・・見事に雪だるまになりました。これほど、視界悪くてもいいから、ゆっくり走るから、車が良かった。と思った日はありませんでした。
ブロードは妖精主(になる前の妖精)にことの事情を話した。妖精主は特に驚きもせずにうなずいた。 「そう。わかった、私がそのカティエリという魔族を見つける。だから、私を使って。せめて、あなたがこの時代にいる間だけでも」 「いいけど、名付けないよ。妖精主となると知っている以上、それだけは出来ないから」 「面白いことを言うわ。名前なんか捨てることができるのに……でも、いいわ、それで」 「それじゃ、よろしく。姉さん」 妖精主は笑みを浮かべ、ブロードの額にキスをする。妖精がその意味を知っているか知らないか分からないが、ブロードの知るその妖精主はだいぶ人間かぶれしている。 「姉さん。この大陸にも魔族なんかいたのか? 俺はこのだいぶ後の時代になって生まれてくるんだけど、魔族となるまで魔族にあったことはほとんどない」 「この大陸に妖精主がいる限り、愚かな魔族くらいしか来ないわ。妖精主は魔族を徹底的に寄せ付けないようにしているから」 現在の妖精主は力不足のためか、魔族は妖精主の大陸に徐々にだが侵入している。それでも、森だけは昔のままの形を残している。 「でも、時間を越えてきたというなら別。あなたと別れるのは残念だけど、時間は正さなければならない」 と、妖精主は意気込んでいる。 「実はね、妖精主はあなた方を見つけて酷く驚いていらっしゃるから、私が見に来たの。早く、妖精主を安心させてあげないとね」 「でも、カティエリは見つけてないんだな?」 「ええ、どうやら実体すらあまり持ち合わせていないのかもね」
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