気まぐれ日記
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この間、献血してその血液検査の結果がきた。無料で(いや、血液提供したから)やってくれるなんて国って金持ちだなー(イヤミだろ、それ)。健康診断する手間省けるよ(つーか、血液検査だけで検診済ませようとすんなよ)。 見事に、健康な血でした。でも、総コレステロールしか出てませんから! やっぱ就職前にちゃんと行こう、検診。
彼女は自分から持ち妖精として彼に入ってきた。ブロードはそれを拒もうとしたが、彼女は強引に彼の妖精となった。 「でもさ、おねーさんは、妖精主じゃねーの?」 「構わないわ。だって、私は妖精主の一部であって、すべてじゃないもの」 よく意味はわからなかったが、彼女を追い出すことも出来ず使うことになった。それもほとんど使うことはなかったが。ただ、ほかの妖精は来ることが出来なくなった。妖精主を使う人間に使ってもらおうという妖精はいなかった。 妖精主は自らが消えるまで彼と共にいた。
ジョウロフェンツァは狭い街だった。国もそれほど大きくない。大陸自体も小さいし、大陸のほとんどは妖精主が住む森で覆われている。それは今も昔も変わらない。 しかし、ブロードが知る街はもうない。 「故郷と言っても、もう俺が知っている故郷とは別物だな」 「道案内などいらない。私たちはカティエリを探すだけだろう」 「そうだな」 人間であった頃の記憶もほとんどない。六百年はやはり長すぎた。それでも、なぜか気が滅入った。言い知れぬ不安が襲う。魔族には、そんなものないじゃないかと首を振るが、彼は自分が人間だったということを思い知らされた。 「ふうん、もうヤツは感づいているみたいだ」 「は?」 「私たちの周りだけ、雰囲気が違う」 「どういうこと?」 「わからないのか? この威圧感」 そうか、と彼は思った。恐怖を感じることが少ない魔族に、恐怖と言う言葉がない。代わりに、威圧感という言葉が出てきたのだ。ブロードにとっての不安は、樹理にとって威圧感だった。
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