気まぐれ日記
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2005年11月10日(木) 落乱38

 二十周年だったんだ……。
 アニメも長いよね。
 三十歳な乱太郎がなんかぺさんに見えるのは私だけだろうか?
 いつものことながら、最近はよく考えながら読まないとついていけない。


 「言っとくが、セルヴェスは人間と旅をしたドラゴンだぞ」
 アニムが言った。しかし、フィッシュドラゴンは続ける。
 「それでもいいんです。彼ならいさめられる気がします」
 「わかった。ただ、今セルヴェスの剣を持っておるのは獣人の若者だ」
 「獣人ですって? なんとまあ、なぜ?」
 「それは、セルヴェスが認めたからだ。それに小生が持っておるよりずうっと良い。あやつもわがままだ。バルクの子供や孫について行こうとせんかった」
 だからバルクは剣をアニムに預けた。こいつが気に入った奴に渡してくれ、と託された。それが、獣人だった。
 「なんという獣人ですか?」
 「コーリー……獣人とは言ったが、半人半獣だ」
 「ハーフの獣人ですね」
 「そうだ」
 「わかりました。行きましょう」
 フィッシュドラゴンは勢いよく泳いだす。それは、それまでの船旅のようにゆったりとでなく、風を切るように速い。速さで振り落とされないように三人は首にしがみついていた。
 「おい、わかったって、なんだ!」
 ブロードが大声を上げる。でないと、聞こえないようだった。
 「幸い私は獣人との知り合いが多いのです。コーリーなら、ツテがありますから、見つけるのには苦労しないでしょう」
 ドラゴンはますますスピードを上げた。樹理は首にしがみつきながらも満足そうな顔をしていた。


草うららか |MAIL

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