気まぐれ日記
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2005年10月02日(日) 某少年誌の増刊

 昨日のこと。ポスター欲しさに買おうかどうか迷った。結果、買わない。いや、とても面白そうなポスなんだけどさ……。そのために一冊買うのがもったいない気がして。でも、やっぱちょっと欲しいかな。
 そんなこと思っていたら、国勢調査のことを忘れていた。よって今日、おじさんにお渡しました。ごめんね。


 次の瞬間には、家の中だった。窓一つない、まるでそこが一つの世界のような家。魔族たちは好き勝手にこんな空間を作りそこに暮らす。人間のように飾り立てたりするものもいれば、何もないところに住んでいたり(もはや、居るというだけの場所かもしれない)する。
 樹理の家は、人間のそれも家族が住むように暖かな光をともしていた。造りはブロードの住む世界のものとは違うが。
 「母様よ」
 と、樹理は目を向ける。そこにはブロードが知る顔があった。
 「オフィーリス姉ちゃん……」
 「はあい、ブロード。五十年ぶりかしら?」
 「五十年? 俺、そんなに寝てた?」
 「と、いうよりまた仮死状態になっていたんじゃない? まあ、いいわ。樹理の言うとおり、まずお風呂ね。ずいぶん土だらけじゃない。埋まってたの?」
 「うん、まあ。見つからないようにしたから」
 「そう……。お風呂場はあっちよ。着替えも用意しておくから、さ、入って」
 「ありがと」
 ブロードは風呂場に向かう。

 「母様、どうしてあんなのと一緒に魔族狩りしなければならないんです?」
 それまでの口調を崩し、樹理はオフィーリスに尋ねる。
 「そうね、あの子に必要だからよ。それに、あの子を消滅させたくないのよ」
 「母様が?」
 「そうね私もだけど、運命神が、よ」
 「運命神……」
 「あの子は自分を消してもいいと思っている。執着がもうないのよね。だけど、周りがさせたくない。どうしてかしらね」
 「それよりも、母様……」
 「そうね、樹理もずいぶん魔力を食っちゃったのね」
 「あいつ、なかなか起きなかったんです。疲れちゃった」
 「ごはんにしましょう。あなたは先に食べて眠りなさい」
 「うん、そうする」


草うららか |MAIL

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