気まぐれ日記
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昨日のこと。ポスター欲しさに買おうかどうか迷った。結果、買わない。いや、とても面白そうなポスなんだけどさ……。そのために一冊買うのがもったいない気がして。でも、やっぱちょっと欲しいかな。 そんなこと思っていたら、国勢調査のことを忘れていた。よって今日、おじさんにお渡しました。ごめんね。
次の瞬間には、家の中だった。窓一つない、まるでそこが一つの世界のような家。魔族たちは好き勝手にこんな空間を作りそこに暮らす。人間のように飾り立てたりするものもいれば、何もないところに住んでいたり(もはや、居るというだけの場所かもしれない)する。 樹理の家は、人間のそれも家族が住むように暖かな光をともしていた。造りはブロードの住む世界のものとは違うが。 「母様よ」 と、樹理は目を向ける。そこにはブロードが知る顔があった。 「オフィーリス姉ちゃん……」 「はあい、ブロード。五十年ぶりかしら?」 「五十年? 俺、そんなに寝てた?」 「と、いうよりまた仮死状態になっていたんじゃない? まあ、いいわ。樹理の言うとおり、まずお風呂ね。ずいぶん土だらけじゃない。埋まってたの?」 「うん、まあ。見つからないようにしたから」 「そう……。お風呂場はあっちよ。着替えも用意しておくから、さ、入って」 「ありがと」 ブロードは風呂場に向かう。
「母様、どうしてあんなのと一緒に魔族狩りしなければならないんです?」 それまでの口調を崩し、樹理はオフィーリスに尋ねる。 「そうね、あの子に必要だからよ。それに、あの子を消滅させたくないのよ」 「母様が?」 「そうね私もだけど、運命神が、よ」 「運命神……」 「あの子は自分を消してもいいと思っている。執着がもうないのよね。だけど、周りがさせたくない。どうしてかしらね」 「それよりも、母様……」 「そうね、樹理もずいぶん魔力を食っちゃったのね」 「あいつ、なかなか起きなかったんです。疲れちゃった」 「ごはんにしましょう。あなたは先に食べて眠りなさい」 「うん、そうする」
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