気まぐれ日記
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2005年09月30日(金) 早い結果

 十月三日に来るといっていた職業訓練の合格通知が今日来た。
 合格。
 なんで、うち、こういうの強いんだろう。管理の時もどういうわけか一発で受かるし……。
 適性検査の問題で、「わからないところがあっても飛ばしたら駄目だ」という問題で、途中どうしても見つからない答えがあった。もちろんその検査はそこでストップさせた。もしかして、この問題の答えがないんじゃないかと思った。……それか?

 久しぶりにキャラ日記

 
 その日々は、静かだった。
 親父の姿を見たことがない。なんだってあんなことが起こるんだ、と婆様と母様は思い出すたび泣いた。
 親父は俺の赤ん坊の時に、氷漬けとなって神殿の奥深くで眠っている。どこの魔族がそんなことをしたのかわからない。
 爺様は、ビアソーイダの者に殺された、とされている。そのため、ビアソーイダとはお互いに距離を置いている。
 つまらない日々だった。そんな俺を、本が慰めた。夢中になれるときは眠るのすら忘れて読んでいた。暇なときは、そうしていた。あるときは、剣の訓練で寝不足になり師匠に大いに叱られた。ふらふらして、剣を落としたのだ。危ないので訓練どころじゃなくなった、ということ。
 とにかく、暇で溜まらず、本を読んだ。
 ある日、まだ読んでいないので面白そうな本はないかと俺は本棚を漁った。無造作に探した結果、薄いノートが一冊見つかった。だいぶ古いものらしい。読んでみる。
 『その城は謎に包まれている。その地下には隠し扉があり、そこを進むと地下水路がある。そこを泳いで渡り、さらに進むと人には読めない書庫と知識の魔族が住んでいる。更に進むと、淋しく待っている幽霊と伝説の剣がある……』
 三流の冒険小説かと思った。しかし、話はそこで終わっている。下の方にちょっとしたコメントが書かれていた。
 『ホントは物語風にしようとしたが、あいにく文才を持ち合わせていない。できれば、実際に冒険して欲しいものだ』
 ノートはそれで終わっていて、あとは何も書かれていない。

 グオンがやって来てから、俺の生活は変わった。だけれど、退屈はしていない。あるとき、あのノートが目に付いたのでグオンに渡してみた。グオンはかび臭いノートに眉をひそめながら開いた。
 難しい顔をしていたが、その顔を一瞬崩した。
 「お前、これに物語を書いてみる気あるか?」
 「はあ? 悪いけど、俺も文才なんか持ち合わせてねーんだ。無理」
 「だろうな。ナエスタ妃にお見せするといい。多分、喜んでくれるだろう」
 ああ、そうか。これは……爺様が、書いたものなんだな。


草うららか |MAIL

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