気まぐれ日記
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最近の飲み物。麦茶のように毎日ごくごくと飲んでいる。ちょっと昔、うちの母が多量に買ってきてしばらく放置していたのを、ついに飲むかといって飲み始めたのがきっかけ。薄めに作ってペットボトルに移して冷蔵庫で冷やす。難点は、にごりやすいこと。これで、体脂肪率が下がったら報告します。
夏目は夜中に目が覚めた。 「またか」 この丑三つ時の二時に、また目が覚めた。幸いトイレではない。ただ単に目が覚めただけだ。 しかも、またからからと音がする。廊下からだ。しかも、部屋に入ってきた。カーテンがひいてあるので様子はわからない。夏目はただ黙って寝ていた。ややして、キャスターが回る音がした。そして、ドアが開き、閉じる。廊下から、からからとキャスターが回る音。 「……」 彼はそっと、カーテンをめくった。斜め向かいの内科患者がいなくなっていた。 森は約束どおりその日から検査を始めた。その日の検査が終了したのは、午後も回っていた。 「ご苦労様、検査結果は二、三日中にでるよ」 「先生も大変だね。一日で出張から行って帰って、半日検査で」 「まあ、好きだからね。ところで、夏目君、なにか気になることでも?」 森は時々、人の心が読めるのではないかと夏目は思う。 「何か、言いたげだからね」 「実は……」 夏目は、一昨日の夜と昨夜のことを話した。 「そういうことなんだけど、先生」 森は眉を寄せて唸る。彼自身はそのことについて何も知らないようだ。 「これはね、私の父がからんでいることだね。あの父親のことだから何かあるのかもしれない。君の斜め向かいは父の担当だからね」 森の父親が直接の担当をすることは滅多に無い。直属下の医師が担当しているのだろう。現に、院長は滅多に出てこない。 「じゃあ、先生も何も」 「父のやることは、わからない。最近特にね」 ただ、森は気にかかることがあるらしい。少し考え込んでいたが、ふと、立ち上がった。 「直接、聞くしかないね。理由がわかっても君には教える権利はないけどね」 「そうだね。俺が知ることじゃない」 「じゃあ、夏目君。お大事に」
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