気まぐれ日記
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2005年08月24日(水) ジャスミン茶

 最近の飲み物。麦茶のように毎日ごくごくと飲んでいる。ちょっと昔、うちの母が多量に買ってきてしばらく放置していたのを、ついに飲むかといって飲み始めたのがきっかけ。薄めに作ってペットボトルに移して冷蔵庫で冷やす。難点は、にごりやすいこと。これで、体脂肪率が下がったら報告します。


 夏目は夜中に目が覚めた。
 「またか」
 この丑三つ時の二時に、また目が覚めた。幸いトイレではない。ただ単に目が覚めただけだ。
 しかも、またからからと音がする。廊下からだ。しかも、部屋に入ってきた。カーテンがひいてあるので様子はわからない。夏目はただ黙って寝ていた。ややして、キャスターが回る音がした。そして、ドアが開き、閉じる。廊下から、からからとキャスターが回る音。
 「……」
 彼はそっと、カーテンをめくった。斜め向かいの内科患者がいなくなっていた。
 
 森は約束どおりその日から検査を始めた。その日の検査が終了したのは、午後も回っていた。
 「ご苦労様、検査結果は二、三日中にでるよ」
 「先生も大変だね。一日で出張から行って帰って、半日検査で」
 「まあ、好きだからね。ところで、夏目君、なにか気になることでも?」
 森は時々、人の心が読めるのではないかと夏目は思う。
 「何か、言いたげだからね」
 「実は……」
 夏目は、一昨日の夜と昨夜のことを話した。
 「そういうことなんだけど、先生」
 森は眉を寄せて唸る。彼自身はそのことについて何も知らないようだ。
 「これはね、私の父がからんでいることだね。あの父親のことだから何かあるのかもしれない。君の斜め向かいは父の担当だからね」
 森の父親が直接の担当をすることは滅多に無い。直属下の医師が担当しているのだろう。現に、院長は滅多に出てこない。
 「じゃあ、先生も何も」
 「父のやることは、わからない。最近特にね」
 ただ、森は気にかかることがあるらしい。少し考え込んでいたが、ふと、立ち上がった。
 「直接、聞くしかないね。理由がわかっても君には教える権利はないけどね」
 「そうだね。俺が知ることじゃない」
 「じゃあ、夏目君。お大事に」


草うららか |MAIL

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