気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
はい、辞められると決まったからには計画立てないとね。京都は超割の切符を手に入れたんですよ。お泊りはいつもの友人宅です。 そして、東京計画というか横須賀に友人がいるので、そこでお泊りです。JALのツアーですが……飛行機、火が吹いたらどうしようかと心配してます。でも、安いから……。
からからから……。 静かに、こちらに向かってくる。夏目は、身動きできなかった。怖くて体が動かない。動くのであれば部屋に戻っている。 からからから……。 ベッドが近づいている。キャスターのからからという軽い音が彼を取り巻く。 「あ、何をしているのですか。あなたは?」 看護士に怒られた。 「こんな夜に急患ですか?」 「ええ、そう。あなたは早く病室にお戻りください」 なんだ、と思いながらも彼は病室に戻った。幸い、目を閉じればまだ眠れそうだ。そして、彼はまた眠った。 翌朝、目を覚ます。 「夏目君、夜中目が覚めたんだって?」 森が様子を見に来たらしい。白衣姿ではないので、来たばかりなのだろう。 「早いですね。先生」 「うん、一度寄ったんだ。今日から急な出張でね」 「出張?」 今どき、出張なんかあるんだと彼は思った。 「まあ、行って帰ってくるだけのようなものだよ。まあ、君も元気そうだし、明日には検査に入るからね」 「はい」 「じゃ、無理はくれぐれもしないように」 森は病室を出て行った。
|