気まぐれ日記
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毎年恒例になりつつ我が家の行事。SMAPの中居正広氏の誕生日会を行います。今年も妹が祝いのためのケーキを買いました。 今年のケーキはフルーツタルト。さっくりパイ風生地にスポンジケーキ、カスタードクリーム、そしてオレンジとグレープフルーツをジェルで覆ったタルト。さっぱりとおいしい。今年もありがとう、中居君!
夏目はぼんやりと目を開けた。部屋は暗かった。カーテンから光が少し漏れている。ゆっくりと身体を起こす。抵抗はなかった。思ったよりも身体は軽い。カーテンの隙間を見ると外灯の明かりが見える。やっと、自分が入院したことを思い出した。点滴は外されている。 ああ、よく寝た……。 目覚まし時計は二時を指している。 丑三つ時か……。 そう思って、彼は笑いそうになった。今どき丑三つ時はないか、と。それでも、病院の真夜中というのは、不気味なものだった。そんな中、自分ひとりが起きているのでないかということと、こんな中、トイレに行きたくなった自分を後悔している。 覚悟を決めて、真向かいにあるトイレまで歩いた。当然ならが廊下も暗い。 「どうか、されました?」 「!」 声を掛けたのは看護士だった。見回りなのだろう。 「ああ、ちょっとトイレに」 「そう。あら、夏目さん。目が覚めたのね。よく眠っていたようでしたけど……」 「そう、ですよね」 「森先生が、声を掛けても揺すっても起きられなかったんですよ。だから、心配していましたが……どうやら大丈夫のようですね」 「そんなに、寝ていたんですか?」 「ええ。では、暗いのでお気をつけて」 看護士は見回りに戻った。夏目は用を足してトイレから出る。そのときだった、ちょうど良く奇妙な音が聞こえたのは。
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