気まぐれ日記
DiaryINDEXpastwill


2005年07月30日(土) 専用ディスクとうっかりミス

 何処ものお姉さんに音楽再生方法を教えていただいた。
 ごめん! お姉さん(もしかして年下かも!)! わたしが付属のディスクを無視したばっかりに!

 
 「君たちは、素晴らしい。難題をクリアしてついにここまでたどり着いた。私は感動したよ。君たちにお礼がしたい。望みのものを言ってくれ」
 ダノたちには、怒りを覚えた。
 「じゃあ、ジャンヌを生き返られてくれ」
 「さやかさんのお兄さんを」
 「塔の犠牲になった挑戦者を」
 「四天王に殺された人たちを」
 皆、神の戯れで殺された。
 「無理です。死んだものは生き返りません。しょせん、君たちはゲームの駒でしかないですからね」
 「冗談じゃない。俺たちはお前の玩具じゃない!」
 ダノはエクスカリバーを抜いた。それぞれも武器を構える。
 「お前はもう、神なんかじゃない」
 「ほう、神に牙をむくのか。せっかく面白いと褒めたのに。いいでしょう、君たちを私の手で葬ります。そして、神に逆らったと記録して上げます。そうすれば、次に来た挑戦者は私に逆らうことなどないでしょう」
 神は、襲いかかるダノたちに左手を差し出した。
 
 ドッ!
 
 衝撃がダノたちを襲う。
 「ふふ、君たちには私に傷一つつけることなんてできませんよ」
 「くっそ!」
 「それに、そのエクスカリバーは私が作った武器。それでは私を傷つけることはできません」
 「やってみなきゃ、わからねえだろ!」
 ダノが神に突進、エクスカリバーで突いた。
 「なに……私が作った武器が、私を傷つける?」
 しかし、思ったほどの効果はなく、神はダノを突き飛ばす。エクスカリバーは刺さったまま。神はそれを自分で引き抜いた。
 「どういうことだ、これは……」
 ひるんだところでシルアのフレアが発動する。そして、タジュトのミサイル。ティアマットと変化したオードが四つの頭を使う。
 「お兄ちゃん、これ!」
 「サンキュ! タジュトの拾い物は役に立ってるからな」
 ダノはタジュトから新しい武器を受け取る。
 「それは、一度しか使えません。よく狙って!」
 シルアが叫ぶ。ダノは総攻撃を受けてひるんでいる神をその剣で突いた。しかし、神の左手もダノを突いた。
 「が、ガラスの剣だと……」
 透明な刃は根元から折れ、同時に崩れる。
 「だ、誰が……こんなものを……塔に……」
 神の姿がどんどんと薄くなる。ダノが力なく倒れる。
 「くっ……」
 神が消えた。ダノが胸から血を流し倒れているのだけが残っている。
 「お兄ちゃん!」
 タジュトが全速力で駆け寄った。エリクサーを取り出す。おぼつかない手で飲ませようとするが、無駄だった。
 「タジュトさん……。駄目よ。もう息していない……」
 「くそっ! 兄貴……」
 「そ、そんなのってないよ! やっとたどり着いたのに! ここまで来たのに……」
 タジュトの目から涙がこぼれ落ちる。
 「あんまりだよお……。あたしを置いていくなんて、お兄ちゃんの馬鹿バカばかぁ!」
 その時、奥の扉が開いた。タジュトは気づかなかったが、シルアとオードはそちらを見た。
 「あー、間に合った間に合った」
 「全然間に合ってねえ!」
 「そうだよ、殺されちゃったあとじゃないか」
 「全く、そののん気は誰に似たの?」
 四人がその扉から出てきた。
 「初めましてか?」
 「お久しぶり?」
 「どっちでもいいよ」
 「あー、もうお前らを見ているとイライラする!」
 「そんなこと言っても、俺たち四人、もともと一つだし」
 さすがにタジュトもぽかんとその四人を見た。 


草うららか |MAIL

My追加