気まぐれ日記
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でなくて、悪戦苦闘。例の携帯のことです。 けど、内蔵されているiアプリのゲームが面白いです。(単純作業なところがよいです) 使いこなせようになった頃が、換え時かもしれないです。
予想通り、奴らは復活していた。 青龍、白虎、朱雀。彼らの野望を打ち砕いたダノたちに、恨み言を吐き、死者の雄たけびをあげて襲いかかる。そのたびに、ダノたちは彼らを再び地獄へ送った。 「四天王も、被害者なのかもしれないわね。この塔の」 最上階らしいそのフロアは、雲の上だった。シルアはその不安定そうな雲の上に足を踏み込んだ。意外にしっかりしている。 「ああ、奴らは自分の力で復活したわけじゃないだろうな。誰かがやったことだ」 ダノは横目で、小さなテーブルと椅子を見る。一人用の、簡素なものだった。 「で、誰が復活させたんだ?」 オードは端が見えるほうを指して進む。 「神様よ」 タジュトが捨てるように言う。そして、このフロアの奥の扉をみた。 「ご名答」 誰かが言った。あのシルクハットの男だった。 「まずは、ここまで来たのは君たちが初めてだ。おめでとう」 男は四人に拍手を贈る。 「やっぱりあんたか……」 ダノは剣を構えようとした。 「いつから、わかりました?」 「神、という言葉が出たあたりからかしら」 「でも、最初から俺たちを見ていたな。一階では俺に、五階ではタジュト、十階ではシルア、そして十六階ではオード。それぞれ姿を変えて適切なアドバイスをくれた」 「そう。君たちなら少し助言するだけでこの塔を制覇してくれると思っていたんだ」 「何故? 何のために?」 「この塔は、世界を分散するために造った。そこに人間や魔物、エスパーを置いてどう活動していくのかを見たかった。その結果、それぞれ独自の世界が発達して、私もそれを見ていて楽しかった。 だが、飽きてしまった。そこで、私はアシュラを作った。アシュラは四天王を作り、彼らをそれぞれの世界に送った。それからは面白かった。作り上げた世界はみるみる崩れていくのを見ていたら、今度はそれを直すものが欲しいと思った」 「それで、噂を流したんだな」 「そう、塔の最上階には楽園がある、とね。でも、意外にこの塔の攻略は難しかったらしい。次々と挑戦者たちは脱落していった。最初は私もはらはらとしていたが、それも慣れてしまった。せめて名前を残しておこうと思った。君たちも見たよね」 「ああ、見たぜ」 二十階の資料室のことだ。 「私はこのままアシュラを倒すものが現れないのかと思っていた。その矢先です、君たちがこの塔に挑戦してきたのは」 神がほほえむ。そのほほえみには、何か邪悪なものを感じさせた。
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