気まぐれ日記
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2005年07月12日(火) どうやら

 デバイスが原因らしいことがわかった。が、その先をどうすればいいのかわからない。とにかく、まだ見てみなければわからない。ああ、頭イタ……。「焼くのなんて簡単」なはずなのに……。
 世の中何やっても一度でうまくいかないのは私だけか?

 
 原発跡、最上階。そこにプルトニウムが置かれている。もうすでに電気など作っていないのにもかかわらず、その機械たちは動いている。現に、その扉の前は、強力なバリアでふさがれていた。
 「これは……無理ね。ドアの前まで行ったら命はないわ」
 シルアはバリアの手前で首を振った。ドアまでほんの数歩なのにもかかわらず、彼らはそこで立ち止まっている。
 「万事休す、か」
 「ばんじきゅうす?」
 「嬢ちゃんは、ちょっと黙ってような。どうする兄貴」
 「どうするって……朱雀に有効な別の手を考えるか」
 しかし、どうやって? ダノは首をひねった。
 「その必要なねえ!」
 威勢の良い声が聞こえた。総長だった。
 「いいだしっぺは、俺だからな。俺に任せな!」
 バイクから降りて、総長は一撫ぜした。
 「あばよ、おめえが一番速かったぜ」
 「ばかやろ、総長! 何する気だ!」
 「決まってんだろ!」
 総長はバリアの前に立ち、一歩ずつ歩いた。強力なバリアが総長を焼く。彼は雄たけびを上げ、悲鳴は上げなかった。バリアの効果がなくなる頃、総長は倒れた。
 「総長、あんたは大馬鹿野郎だ!」
 「へ、最高のほめ言葉だぜ……」
 「さやかちゃんはどうするのよ!」
 「大丈夫だ、ああ見えて強いんだぜ……ダノ、これをやる……あとのこと、たのん、だ……」
 総長の体が燃える。シルアが何かやろうとしていたが、何も出来ずにいた。
 「総長!」
 ダノの手に残ったのは、総長の鉢巻だった。


草うららか |MAIL

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