気まぐれ日記
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平均して、天気の良い日はないような気がする。 この日になると小学生の時は、スーパーのビニール袋持っておかしをもらいにあるいたなあと思い出す。(地元の風習。去年の日記を読んでください) 近所の花屋さんで、店先にビニールプールを出してその中にヨーヨー入れて配っていた。いいなあ。
「お前の知り合いか? さやか」 さやかと呼ばれた少女はうなずいた。 「知り合いってほど親しいわけじゃないけど、この人たちは命の恩人だよ。魔物に囲まれたところを助けてくれたの。それに……」 彼女は鉢巻男にひそひそと耳打ちした。 「何! タワーから?」 「そうよ。だから……」 「お前ら、塔から来たのか? 魔界塔士か?」 「ここでも、魔界塔士なんて言葉あるのか」 「ならば、話は別だ。野郎ども、もてなしだ!」 フルフェイスメットの男たちはあたふたし始めたが、ダノたちに椅子を勧め、テーブルに酒とつまみを用意した。タジュトが夕食を所望すると、インスタントであるが温かい食事が用意された。 しばらくして落ち着くと、鉢巻男は切り出した。 「俺は、こいつらの総長をやってるものだ」 「みりゃ、わかるよ。で、俺たちを優遇したのは、さやかちゃんを助けただけじゃないよな」 「むろん。お前たちの腕を見込んでのことだ。実は、朱雀は強力なバリアでどんな攻撃も通用しない。そこで、そのバリアを中和させる装置を作ったんだ」 「じゃあ、なんで朱雀やっつけられないの?」 「完成させるためには、あと三つほど機材が必要なんだ。手順は、アキバという今は誰もいない廃墟にそのロムがある。そのアキバの場所がいまいちはっきりしない。その後、アメヨコというところのいかがわしい店でアイシーボードをゲット。アキバは図書館で調べればわかるはずだ。……俺たちは何度かアキバに行こうとした。そのたびに部下が朱雀の犠牲になったんだ。頼む、俺はもう、部下を犠牲したくない。魔塔を上ってきたお前らだからこそ、頼めることだ」 ダノたちは黙っていた。ダノは三人の視線を感じる。だg、わかっていた。朱雀を倒さなければ上へ進めない。 「ああ、任せろ。朱雀を倒さなければ俺たちは進むことができないんだ」 ダノは、自分に言い聞かせるように総長に言った。
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