気まぐれ日記
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2005年07月01日(金) 知りたいこと

 占いの案内のメールでそんな項目。
 「いつ、辞めることができるの?」
 と占いたい。(でも、所詮占い)


 再び 塔 十四階

 十四階の世界はもうすっかり水が抜けていた。人物も何か微妙に違う。
 「あ、あなた方は……」
 青年に話しかけられた。
 「あんた、誰だ?」
 見覚えがあるが、誰だかわからない。
 「たかしです。その節はお世話になりました」
 「た、たかし君!?」
 「ええ、今では一児のパパになってます」
 「えええッ!」
 塔の時間は統一していない。ダノたちには一日足らずだが、たかしにとってはダノたちは十数年ぶりの再会なのだった。
 「塔ではやはり時間の流れが違うんですね。最近あまり人が来ないんですよ」
 「へえ……」
 外では子供たちが遊んでいる。
 「してんのうごっごやるひと、このゆびとーまれ!」
 「あたし、すざく」
 「ぼく、せいりゅう!」
 「おいら、げんぶ」
 「おれは。びゃっこだ!」
 のんきなものだ、とダノは思った。
 「子供の時は無邪気でいいですね。僕もああやって意味もわからず遊んでいました」
 「意味?」
 「ええ、玄武、青龍、白虎、朱雀。それらをまとめる大王が、阿修羅という恐ろしい魔物です。だから、僕たちはやつらの手の伸びないここで暮らしています。中には、力尽きた魔界塔士がこの地に落ち着くといった例もあります」
 たかしと別れて塔へ向かう。子供たちはまだ遊んでいた。おにごっごのようなものだろうか? 走り回っている。
 「阿修羅か……」
 いつか戦わなければならない相手だ、と思いながら彼らは塔の扉を開けた。


草うららか |MAIL

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