気まぐれ日記
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2005年06月14日(火) 送別会

 を開いてくれるとゆってくれた職員さんがいる。でも、新しい人はいってこない限りはできなのだよ……。


 塔 九階

 塔の中にいると、昼も夜もわからなくなる。それに増して、魔物は強くなり彼らは限界が来ていた。
 「もう、何日もここにいるみたいね」
 少し休憩をとろうと、シルアは座り込んだ。それほど複雑ではないのだが、各フロアの間取りは違う。そして広い。まだ、七階の小世界を出て半日も経っていないだろう。
 「まあ、そのうち慣れるだろ」
 「ここに入ってから会うのは魔物だけ」
 「タジュトは女の人に会ったって言ったけれどな」
 「一階にいる人たちとは何故会わないのかしら?」
 「……」
 あれだけ開けろと騒いでた塔の町の住人たち、彼らとは一階で別れたままだった。
 「案外、シルアの世界で暮らしていたりして」
 「そうだと、いいのだけど……」
 シルアは苦笑いをしてうつむいた。ダノは彼女が何を思っているのか悟ることは出来たが口にはださない。
 「お兄ちゃん、シルア。いいとこ発見! 近くに宿屋あるよ」
 「へえ、じゃあそこに行こう」
 「でも、なぜこんなところに?」
 「何でもいいから行こう」
 タジュトは扉を開けると、そこにはベッドが無数に広がる光景があった。
 「どうなってんだ? ここ?」
 ダノが不審ながらそこに足を踏み入れた。
 「急患ですか?」
 白い服を着た女性が話しかける。彼女は薬を手にしていた。
 「急患? いや、病人はいないけど」
 「そうですか。でも、皆さんお疲れのようですね。ここでお休みしてはどうですか?」
 「ここはなんなんだ?」
 「病院です」
 「病院?」
 「宿じゃないの?」
 「ええ、病院です。私はここで看護兼お医者しています」
 女性は、にっこり笑って答えた。 


草うららか |MAIL

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