気まぐれ日記
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2005年06月01日(水) 祝・三年目! 

 それが、どうしたのといわれればそれまで。
 それでも三年目も、わけわからないのとか、自分勝手なことを書いていきますので、何とぞよろしくお願いします。


 海賊のアジトはすぐに見つかった。何故なら、海賊旗が堂々と立っていたからだ。
 「よっしゃ、やるぜ」
 「お兄ちゃん、殺しちゃいくらなんでもまずいよね」
 「いいか、良くて半殺しだからな」
 「それもダメなような気がするけど」
 海賊たちは留守のようだった。居眠りしていた見張りを張り飛ばして、お縄につかせる。
 そして、親玉の帰りを待った。
 「こ、これは、どういうことだ?」
 帰ってきた海賊船長と、その船員。見張りが縛られて転がっているのを見て驚く。
 「やっと帰ってきたか、悪党」
 ダノは刀を抜いた。
 「あんたらはこの俺が成敗してやる……なんてな。俺は正義の味方を気取るわけじゃねえけど、あんたらがいると俺たちにしても迷惑なんだ」
 「くそガキが、やっちまえ!」
 手下、子分、船員たちがダノに向かった。
 
 ダダダダダダダダダダッ!
 
 タジュトのサブマシンガンが火花を散らす。シルアのブリザドが地面を凍り付ける。
 「足止め足止め。これ以上は行かせないんだから」
 「おとなしくしてくだされば、凍傷した足はケアルで治します」
 動けるのは、船長だけのようだった。
 「ちっくしょー、ガキのクセに生意気な! こうなったら、先生、お願いします」
 先生と呼ばれた男は、入り口から現れた。 紺のスーツにマント、本を抱えて厳かに登場。
 「なんでしょう? 私は今、魔術の研究をしていたのに……」
 「先生、頼みます。あいつらを!」
 「わかりました」
 ダノは刀を振り上げ、本を真っ二つにした。
 「まだ、やるか」
 「……いえ、きょ、今日は気分が乗らないな……さらば!」
 逃げようとする先生の襟首を掴んでダノは縄で縛った。
 「これ、スリプルの書だ」
 真っ二つにされた本を見てタジュトが叫んだ。
 「この人の魔力は大したことありませんよ、ダノさん」
 「だって、私はまだ見習いなんです。見逃してください」
 それまで格好つけていたのが、今では涙と鼻水で顔を汚している。
 「だとよ、船長殿」
 「くっうぬぬぬぬ」
 ややして海賊一団は、解散された。団員は全て最初の港町の役所に頼み、牢屋に入れられた。
 「これで、すっきりしたな」
 ダノは礼金を受け取って満足げだった。
 「今度こそ、海底ね。レッツらゴー!」
 「でも、水冷たそうね。ファイアの書買っていきましょか」
 シルアはそう言って店屋に入った。


草うららか |MAIL

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