気まぐれ日記
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私の代わりが来なければ、今の仕事を辞められない。決まってくれないと楽観できない。昨日一人面接。もう二人は来なかった。
シルアは不機嫌だった。何故ならファイアの書が置いていなかったのだ。仕方がなく、サンダーとクラウダの書を買って店から出てきた。 「ほんと、魔法書くらいちゃんと置いて欲しいわ」 その不機嫌は、宿の食事で治った。海賊がいなくなり沖まで漁に出れるということで、新鮮な魚介類がテーブルに並んだのだ。さすがのシルアも顔がほころんだ。 「お兄ちゃん、これもいっちゃっていい?」 「おお、食え食え。明日は体力使うぜ」 「そうね。明日からしばらくこんなおいしいもの、食べられないかもしれない」 三人は満腹になるまで食べ。良く寝て、明日に備えた。
渦潮は、その街から北に進んだところにあった。 「本当にこれに飛び込むの?」 と、シルア。 「でも、この島。どんどん引っ張られていってるわよ」 動く島は渦潮に巻き込まれかけている。 「よーし、空気の実を口に入れとこうぜ。飲み込んだりすんなよ」 三人は実を口に含んだ。島はどんどん吸い込まれぐるぐると回りだす。 「いやあああ!」 「これはこれで楽しいかも」 「振り落とされるなよ!」 そして、三人は島ごと渦の中に消えていった。
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