気まぐれ日記
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2005年05月29日(日) 再会

 って、なってますけど、これはこれで間違いではないっ! と思ってます。
 すいません。ごまかしてます。


 ダノが宿に入ってきたのは、騒ぎが終わってからのことだった。
 「へえ、じいさんね」
 「お兄ちゃん、会ってみる価値ありだと思わない?」
 タジュトは夕食のフライドチキンをパクつきながら言う。
 「タジュト、兄ちゃんはな、今更おしとやかになれと言わないが、せめて飲み込んでから話せ」
 「教えろって言ったのはお兄ちゃんよ」
 「飲み込むまでは待ってやるから」
 横でシルアがくすくすと笑った。
 「ほんと、あなたたちは仲のいい兄妹ね。うらやましいわ」
 「そお? 四六時中、女らしくないって言われるよ」
 「四六時中、何が起こるかわかんねえぜ」
 「そう。でも、一人っ子の私にはうらやましく移るものよ」
 二人が顔を見合わせて首をひねる。
 「そうね、私もそのおじいさんに会うのはいいと思うわ。何か手がかりがつかめると思うの」
 「手がかり?」
 「そう、ほら、一階の塔の扉の封印を解いたのは黒いクリスタルでしょ? だから、この先の扉もクリスタルで開くと思うの。タジュトさんが会った女の人のことも聞ければいいのだけど……」
 「じゃあ、明日はそのじいさんを探すか」
 ダノがそう決めたとき、後ろから声がした。
 「老人に会うつもりか?」
 ダノが振り向くと、男はまた言った。
 「老人に会うつもりか?」
 「ああ、そうだけど」
 「悪いことは言わない。老人に会うな」
 「なんでだ?」
 「会えば、ろくでもないことが起こる。現に私は……いや、なんでもない。とにかく、会わないほうが身のためだ」
 「忠告として、受けておくよ」
 
 翌朝動く島に乗り、三人は南へ向かった。
 「じいさんとこだぞ、いいか?」
 ダノは島に向かって言っている。島はまたゆっくりと動き出す。本当に言っていることがわかるようだ。 
 「あの人のことも気になるけれど……」
 「でも、気にしていたら進まないしね」
 島は小さな島を素通りして、やはり小さな島で動きを止めた。その島には、木々に囲まれた庵があるだけの島だった。
 庵に向かう。ダノはそれを開いて中に入った。外に出た。
 「あれ?」
 もう一度、庵に入る。
 また、出てくる。
 「何やってんの? お兄ちゃん」
 タジュトが変な顔をしてダノを見る。
 「だってよ、入っても入れないんだよ」
 「入り方が、まずいのでしょ? 私が入るから見ていて」
 シルアは、庵の入り口に立って言う。
 「こんにちは、お邪魔します」
 しばらくして、声が返ってきた。
 「ほーい、入ってきなされ」
 「さ、お邪魔しましょ」
 三人は庵に入っていった。


草うららか |MAIL

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