気まぐれ日記
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2005年05月27日(金) 今更ですが(その3)

 ケロロ軍曹、楽しいですね。
 朝やっていたのは、仕事休みの日とかに見てましたけれど、今夕方だから続けて見れないことはない。気づいたらコミックとか集めてたりして。
 

 その頃、宿のチェックインを済ませたダノは、やはりため息をついている男を見た。泊り客ではなさそうだったが、ロビーのソファーに腰かけている。
 「何ため息ついてんだ?」
 やはり似たもの兄妹なのか、彼はその男に声を掛けた。
 「ああ、あんた。他所もんだな」
 「そうだ」
 「なあ、あんた。旅をしているなら、ここから北東の街に行って来て欲しいんだ。おれの弟が病気で薬届けなきゃならねえんだが……なにしろ海賊騒ぎで船が出せねえ状況だ。頼む」
 「でもよ、船がないなら無理だ。やってやりてえのはやまやまなんだけどよ」
 「それなら、心配はねえ。動く島がある」
 「うごくしま?」
 「そうだ、このあたりにちっちゃい島がいくつもあるだろ、そんなかに動く島があるんだ」
 「へえ、動く島か……」
 「これ、弟の薬だ。頼むよ」
 男は無理やり包みをダノに押し付けて宿を出て行ってしまった。
 しばらくして、宿にシルアとタジュトが入ってきた。タジュトはいの一番に、ダノに向かって言った。
 「お兄ちゃん、動く島だって。それがあれば海をすいすい渡れちゃうってさ」
 「さっきから変な話をしているの。そんなのあるのかしら。ダノさんからも何か言ってあげて」
 「シルアったら、信じてくれないの。お兄ちゃん」
 「うーん、探そうか。動く島」
 「ダノさん!」
 「さっすが、お兄ちゃん、話が早い」
 
 翌日、三人は呆然としていた。ちっちゃい島はあった。それも、何百と。
 「街の人の話だと、この洞窟は近くの島に通じてるんだって」
 タジュトははしゃいでいたが、カラ元気に近い。ダノはすでに脱力している。シルアはめまいを起こしたのか頭を抑えている。
 「でも、モンスターはたくさんね」
 「探すのも一苦労だっていうのに……」
 襲ってくるモンスターを蹴散らして三人は洞窟を駆けた。やや複雑な洞窟をくぐり、外に出て点在する小さな島を調べる。そこになかったら、また洞窟をくぐり違う島へ。小さな島を調べる。繰り返し。
 「ここが最後みたいね」
 シルアが疲れた声で言った。朝早く街を出たのに夕方になっていた。夜になるとモンスターが手に負えなくなる。
 「これ、これだ、お兄ちゃん!」
 タジュトが足をかけた島は少しゆれている。大きさは宿の部屋くらいだろうか、三人が乗っても余裕だ。下手をすれば、海のモンスターが出ても戦闘が出来る。
 「でも、お兄ちゃん。刀、振り回さないでね」
 「そうね。あたしたちの首が飛ぶわ」
 「お前こそ、サブマシンガンこっちに打つなよ」
 三人が乗ると、島はゆっくりと動き出した。
 「どこに行くんだろ?」
 「さあな。とにかく北東の街に行ってみたいんだが……」
 点在する島々を上手に避けて島は、ゆっくりと動く。それが、北東に向かっているようだった。
 「もしかして、お兄ちゃんが言ったことわかったのかな?」
 「まさか、偶然だろ」
 「でも、本当にあったのね動く島」
 シルアは自分の知らないものがまだまだあることを知った。


草うららか |MAIL

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