気まぐれ日記
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2005年05月24日(火) ポスト

 はい、ポジションとかじゃなくて、郵便物を預かってくれるあの赤いポストです。友人に手紙を出すために、いつもとは違うポストに入れました。それでも近所のポストです。そのポストには……。
 『年賀はがきは1月7日までに……』(堂々と張られている)
 『郵便料金改正7月1日から……』(剥がされかけている)
 お前はいつのポストじゃあー!
 ちゃんと届けてくれるか、心配です。
 
 
 田中学院、大学部。
 岡崎秀介は憂鬱だった。いや、酷くいらいらしていた。自分の周りには常に何かいる。しかも、一人や二人じゃない。人間ではない何かもいる。
 どういうわけか、変態に愛され続ける彼は、孤独を愛する人間だった。これだったら見える範囲にいつもいる中野春季の方がマシだと、思いつつもやはい春季も嫌だった。
 帰宅途中、道を歩く。必ず付いてくる奴がいる。彼は商店街の人ごみの中に入り、出る。人間はいないだろうと、踏んで家に向かう。
 角曲がると目の前に中学生とぶつかりそうになる。すぐ田学の生徒とわかるのは制服のおかげである。
 「ごめん」(あれ、見たことあるな……)
 「えーと、岡崎秀介さんだ。すいません」
 「あ、えと?」
 「野田晴仁。中野冬季の同級」
 「春季の弟の片割れ」
 そうだ、いつも何故だか一緒につるんでいる。
 「片割れってほどじゃないです」
 晴仁が釘を刺す。説得力はない。二人セットで見ないと何故だか認識できない。
 「今日は一緒じゃねえな」
 「うん。冬季はサッカーの試合で連れて行かれた」
 「なんか、運動神経はいいって聞いたな」
 「それより、秀介さん。二人ほどつけてるよ」
 「やっぱり。まだいんのか……まあいいか」
 「よくない。学校も取り締まればいいのに……気をつけてください。俺も良くわからない、把握できない部分があるからなんとも言えないけど」
 田学一の頭脳を持つ彼は、学院の全てを知っている。しかし、それが届かないないところがあるらしい。
 晴仁は、では、と言って一礼して言った。
 「じゃあ……」
 なんとなく背筋が寒い。後ろを振り返る。誰もいないが、隠れている奴はいる。
 「岡崎さん、一緒に来ていただきたいのですが」
 黒スーツにサングラスの男。どう見ても怪しい。もう少しで家なのに。
 「なんだ? あんた?」
 「我々は、頼まれただけでして。とにかく来てもらいます」
 「断る」
 「では、実力行使で……」
 先に秀介が動いていた。蹴りが男の腹に決まる。地面に伏した。が、自分もだった。頭に衝撃が走ったのだ。
 「我々って、言いましたでしょ?」
 「俺はどうしよう」
 「運び係」
 黒スーツ三人は秀介を担いで車に乗り込んだ。(続く)
 
 


草うららか |MAIL

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