気まぐれ日記
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2005年05月16日(月) 一年前

 の五月。何を書いたのか、読んでみた。今、やってることと変わりねえなあ。

 えーと。ちょっと今更なんですが。
 ブロード(弟)についてです。剣売りの彼ですが、どうゆうわけかジョウロフェンツァ(あまり国名は気にしないでください。意味はほとんどありません)国のお偉いさんと知り合いです。(その辺のことを書くと長いので略)アプリさんのお兄さんが、ナイロさんといって、医者で参謀みたいなことしてます。ナイロの上司でも部下でもあるアセテイトって奴もいます。まあ、これから書く話にでてくるので、参考までに。


 唯一、贅沢が出来る場所。ただし、朝は早い。
 ブロードは故郷近くのジョウロフェンツァに立ち寄ったのは、お金がないわけではなかった。
 「意外に早かったね。ブロード君。元気だったかい」
 長い金髪を編んだ優男は、いつもの笑顔で迎えた。ブロードは、この男と真っ白い診療室が苦手だった。
 「うん、まあ」
 「急に呼び出してすまないね」
 「泊まれる部屋を用意してくれるから助かるけど」
 「そうかい。来たついでに検診もしてあげるよ」
 「健康面なら、妖精主がついてるから大丈夫だよ。それより、用事って?」
 「まあ、そう急くことはないよ。そこに掛けなさい。アセテイトが戻ってくるまでまだかかるし。アプリ、お茶を頼む」
 アプリがすでにお茶を用意していたらしく、部屋に入ってきた。彼女は白いエプロンをしていた。どうやら、診療の手伝いをしていたらしい。
 「ブロード君、久しぶり。元気だった? ちゃんと食べてる? 歯磨き忘れてない? ちゃんと寝ておきてる?」
 ブロードは、このなかで一番アプリが苦手かもしれない。  
 「大丈夫だよ、アプリさん。なるべく全部やってるから」
 「そう。それにしてもブロード君タイミングいいわね。ちょうどお茶にしようと思ってたの」
 手作りのケーキとカップを置いて、彼女も座った。
 「それにしても。なんだってこの役立たずな魔法使いを必要とするんだか……」
 「でも、魔法使いは君しかいないからね」
 「兄さんは?」
 「ああ、ブロード君のお兄さんなら、つい最近根性まげてどっかに遊びにいっちゃった」
 「……」
 ブロードの兄は、とある事情で仮死状態となり二十年ばかり自宅の中庭の棺桶で眠っていた。しかし妖精使いであるアセテイトが妖精を宿らせることにより目覚めてしまった。妖精が身体から抜けると彼は再び仮死状態となる。完全に戻すために、ブロードはその方法を探している。当の本人は全くその気がないため、探そうとしていないのだが。
 「そう、それでアセテイトが探しに行って。まあ、彼なら妖精がいるからすぐに見つけるだろうけれど」
 「どこかで借金作ってたりして」
 「そうなると、こちらとしては好都合だ。ブロード君に依頼しやすいし……」
 「俺も断りにくい」
 「そう、そうなんだ。まあ、よろしく頼むよ」
 だから、ここは苦手だ。
 ブロードは紅茶を一口飲んだ。


草うららか |MAIL

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