気まぐれ日記
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あまり身が入らない。それでも、何か書いておきたい……。 嘘です。なんかしばらくクローズさせたい気分です。 そろそろ、サガの続きでもやろうかな。
話は、また三人組のことである。
路銀担当のアニムが、青ざめた顔(フードでほとんど見えないが)で何かを伝えようとしている。ちょうど食事をするために食堂のテーブルについている二人は、アニムのその様子に察しがついた。 「何、アニム。路銀つきそうなの?」 「まさか、あと金貨一枚しかないっていうんじゃねえだろうなあ」 「……銀三枚」 アニムが言った金額は、今食事をすればその三枚も足りなくなる額だった。 「どうゆうこったあ! アニム!」 「アニムらしくない、全然ないッ! どうしちゃったの!」 アニムがさらに青ざめる。 「すられた……」 「財布に縄つけているお前が、何故だあ!」 「おかしいわ。絶対おかしいわよ、アニム」 「わからん。小生にもさっぱり」 「と、とにかく、仕事だ! 仕事」 「そうね、仕事がなかったらバイトでも何でもやるわ!」 「すまぬ、皆」 「どうってことないわよ、あたしたち仲間じゃない」 「そうだぜ。大物とっ捕まえたらすぐだぜ」 一週間後。 苦労の末、やっと路銀を得られて余裕で旅をすることが出来るようになった。 「よかったわね。あたし、ウェイトレスの仕事もう嫌になってたのよ。よくお尻触られちゃうし」 「その後、一発食らわしただろ、客に。それより、思った以上に大変だった。まともな賞金がでねえからな」 「でも、まあこれで次にいけるわね」 そこへ、アニムが青ざめた顔(やはりフードで顔は見えないが)で入ってきた。 「すまぬ」 「どうした、アニム?」 「また、すられたの?」 アニムは首を振った。そして、懐からたんまりと入った財布を取り出した。 「すまん。あった」 「あった?」 二人の声がきれいに重なる。 「実は……」 スリ多発地帯を通るとき、懐では不安だったので鞄の底に隠したまま忘れた、という。 「……まあいいんじゃねえか。路銀あったし」 「そうよね、ないよりは。どうせなら贅沢しましょ」 「たまにいいじゃねえか?」 こうして、二人の強引な贅沢三昧で、結局、路銀は尽きた。
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