気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
そして、バッドエンディング……。次は超高速でやってます。めっちゃ早いっ!
変装名人。 その答えには、グオンも無言だった。被害者の家から帰ってきて、突然、「犯人は変装名人だ」とべグゼッドに言われ、少々混乱した。 「変装名人の一族は、確かにいるんだよ」 「聞いたことがない」 「当たり前だろ、そんな公には出ないんだから」 その古い事件帳には、変装名人の一族についても詳しく書かれていた。 まず、その歴史は古い。彼らは、変装を得意、特技とする。必ず、本人そっくりに変装する。身長や体重までをも偽装することが出来る。しかし、人前にはあまり出ることはない。 「考察、このように人の前に出ることすら稀な一族が殺人を犯すということは、非常に怨みがあるのではないだろうか? だってさ。ちなみに、この変装名人は捕まらなかったんだって」 カシスとグオンは、もう聞いてなかった。 「なんだよ、疑っているのか?」 「なんか、都合良すぎな感じ」 「いいよ、トルクなら何か知ってるだろ」 トルクは城お抱えの医者である。最近は暇なので、庭に家庭菜園を作っている。勝手に作ったが誰にも言われないのをいいことに、拡大を考えてい る。 「トルク、いる?」 「べグゼッドか。なんだ、腹でも下したか?」 トルクは自室にいた。かなりの歳にも見えるし、若くも見える。べグゼッドにはわからなかった。ただ、彼が物心ついたときから、トルクは変わっていない。彼は木のイスに座り植物の本を読んでいる。今度も何か野菜を植えるつもりのようだ。 「違うよ」 「お邪魔します」 カシスも着いてきた。グオンは仕事に戻った。 「ねえ、変装名人の一族って知ってる?」 「はあ、変装名人の一族……変装名人……それが、どうした?」 「知ってんだ」 「もちろんだ。とはいえ、地元フォーランズでもあまり知られていない伝説だよ」 「伝説?」 「だから、全然うそっぱちとも考えられる」 そう言って、トルクはまた、本を読み始めた。
|