気まぐれ日記
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旅行後の仕事は疲れます。今日は、特に……。 もう、何やっていいのかわかりません。
「雨でも振るかもな」 べグゼッドがぽつりと言った。 「何言ってんだ。外は晴天だぜ」 カシスは真面目な顔で言う。彼のイヤミに気づいていない。 「それより、たまに外に出たらどうだ?」 「行きたいけどな。でもな……」 「あんな新聞気にしているのか?」 「うん、まあ。グオンの言ったことも気になるし」 「しゃーねーな。俺だけ行ってくる。土産に菓子でも買ってくるからな」 「ああ、ごゆっくり」 そう言って、カシスはさっさと行ってしまった。べグゼッドはそれを見送ると、自室に戻った。 カシスは、城下町を歩いている。まだ朝ということあり、歩いている人はまばらだった。これが、朝市を行っているところとなると、道いっぱいに人がいる。ビアソーイダはいつも人がいっぱいだが、カシスは物珍しく見ていた。 露店で焼き菓子を買うと、彼は昨日殺人事件があった場所へ行ってみた。本当に目立つ場所で殺されたものだなと、彼は不思議に思った。十字路の真 ん中は立ち入り禁止となっている。 「おい」 不意に腕を掴まれた。無精ひげのやせた男だった。 「なんだ、おっさん」 「お前、ビアソーイダの王子だな」 「なんでわかるんだ?」 「その剣ですぐわかる。紋章でな」 うかつだったと言うべきか、彼はぎくりとする。 「俺はライスキーだ。よろしく。噂は良く聞いているからネタにしているよ」 「じゃあ今度、提供料もらうよ」 ライスキーは口の端だけで笑った。 「やろうじゃないか。べグゼッド王子のことについて話してくれたらな」
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