気まぐれ日記
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| 2005年04月01日(金) |
違うものを書きたい時って |
あるじゃない。やっぱり。 ところで、部屋が寒すぎて指が動きませんです。 打ち間違いは勘弁してください。
と言うことで、ちょっと違うの書きますわ。昔、途中まで書いてやめちまったものです。
ファーランズは治安が良い。しかし、夜の路地の酒場となると話は別だった。そんなところでも安酒を求めて人は集まってくる。 新聞記者、ライスキーもその一人だった。新聞記者といってもマジメな記事を取り扱わないゴシップ紙の記者である。だから、あることないことを適当に書くだけの記者。有名なオペラ歌手を追いかけては不倫相手を見つけたり(この場合、男なら誰でも不倫相手とする)、貴族が金を払っているのを見ては賄賂だとする。大衆は信じる信じないは別にそれを読み、話題にして、そして忘れる。 「なんか、いいネタねえですかねえ」 ライスキーは店主に愚痴った。このごろのネタ不足で、編集長に怒鳴られっぱなしである。似たようなネタばかりでマンネリ化している。 「おい、ライスキー。それよりツケはいつ払うんだ?」 「そう、ケチるなよ」 「いや、かなりたまってんだ。もう払うまで酒はださねえ」 「ちっ、じゃあ、この一杯で今夜は粘るからな」 グラスには水で割ったウィスキーが半分残っている。彼は宣言どおり、真夜中まで粘った。酔いも出来ない。だが、飲む酒がなく酒場にいてもつまらないだけだ。大衆のゴシップは、大衆にはつまらないからだ。彼は酒場をでた。 どん。 出た拍子に、誰かとぶつかった。体格は小さい。 「失礼」 「すいません」 子供か? 女か? 暗くてよく見えなかった。その人物は暗がりに消えていった。 なに急いでんだ? と、思いつつそれとは反対方向へ向かう。大通り出たところへ人が騒いでいた。 「人殺しだ!」 「死んでるぞ!」 彼はその場に走った。何か血が騒いだ。記者としての血。 そこに、人が血を流して倒れていた。死んでいるらしい。そのそばに、赤い糸が落ちている。彼はそれをつまみあげた。 「髪の毛?」 彼は、思いついてすぐさま仕事場に向かった。今日は酔ってなくて、助かったと心で思いながら。
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