気まぐれ日記
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三十一日間。月でも長い方。でも終わればあっという間。これって年のせい? そういえば、今のも三月から書き始めたけれど、書くのは楽しいが、そろそろ面倒になってます。この辺で、ちょっと何か書きたい気がします。 「街」やっと、「青ムシ抄」をやることが出来ました。
レスティのこじんまりとした家に招かれた二人は、まずソファーを勧められた。 「おなかはすいていないかい?」 「大丈夫だよ」 彼も彼女も疲れていた。出来れば一眠りしたい気持ちだった。 「ねえ、レスティ。あれからどうなったんだ?」 あれから……彼がこの世界を脱出したときからだ。レスティは指を三本立てた。 「三日?」 「いや、三年だよ。お前がいなくなって三年たったんだ」 「三年も?」 彼があの世界にいたのはせいぜい一ヶ月ほどだったのだ。リサもそのくらいである。 「どうやら時間の流れは全く違うようだね」 レスティは特に不思議がる様子はなかった。しわしわの手でお茶を入れ始める。 「相変わらず女王は何かたくらんでいるよ。お前を逃したわりに肌もつやつやして、相変わらずあの姿だよ」 「そうか……」 「ただ、ああなっている原因はわからないけどね」 レスティは一瞬だけふくれっつらをする。コウが生まれる前からそうだった。あの姿を保つ女王には、きっと何か秘策がある。 「あの、レスティさん」 「なんだい。お嬢ちゃん」 「コウが歌っていた歌は、なんなの?」 「ああ、古い言葉で『願いをかなえよ』という意味の歌だよ。童謡みたいなものさ」 「その歌を歌って……ここに着いたんだ。レスティ」 「お嬢ちゃんは、この世界の魔女じゃないんだね。だからかもしれないね。こりゃ、ちょっと興味あるね。どうやら、あたしたちの魔力に似ているよ」 「魔力?……魔法力? 呼び名も違うみたいね」 レスティはお茶をカップに注いで彼らに渡した。 「二人とも、しばらくここにいるといい。特にコウは見つかったらすぐに連れて行かれる。いいね。まあ、もっともこの森から出られやしないがね」 レスティは、にやっと笑った。
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