気まぐれ日記
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旅行を取りやめました。でも、そのまま有給はとっておこう。 ここんところ、有給など使わんかったし。 旭山動物園にでも行こうかな……。
森は意外に深かった。行けども行けども木々がある。 彼らは話しながら歩いている。 「そういえば、名前を聞いていなかったね」 「ああ、俺はコウ」 「あたしはリサ。コウは日本人?」 「? ああ、あの世界はニホンっていうのか?」 「……違うんだ、やっぱり」 「違うって?」 「あなたもやっぱりあの世界の人じゃないって」 「そういう、リサもそうなんだな」 「そういうこと。あたしは、高位魔女になるためにあの世界に来たの」 「ふうん。変な風習があるもんだな。あの魔法もない世界で、どうしたら魔女になれるんだ」 「わからないけど、そういう決まりなんだもん。で、コウは?」 「俺は、魔女だから食われる運命なんだと。だから逃げてきたんだ」 「……何それ?」 「そのまま。レスティがいなかったら俺は女王に食われていた。魔女は皆、女王に食われるらしい」 「うえ……。あたしの世界は魔女と魔法使いだらけだからその女王も食料に困らないわね。ねえ、レスティって誰?」 「女王に食われなかった、唯一の魔女。俺も今のとこ食べられてないから二番目だな」 「どうやって食べるんだろ?」 「とりあえず、血は抜かれかかったけど」 「うわあ……」 「あっ!」 彼が、声を上げた。見覚えある木の枝に、彼女の制服の赤い三角タイがむすんである。 「戻ってきたんだね」 「迷ったな、これは」 「まっすぐ進んでいたのに……」 「多分、木を避けて歩いたことでずれていったのか……」 魔力が働いて、彼らを迷わせているのか……。彼女もそれを思いついた。
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