気まぐれ日記
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なさい、といいたい。でも、風呂入って飯を食わなければならない。
彼女は短い休暇のあと、一ヶ月間の講習を受けることになっている。その日までまだ間があった。彼女はその休暇をなるべく家族と過ごした。もちろん、別れなければならない友人たちもいたが、こちらは淡白だ。 「リサ、がんばってね」 「お土産よろしくね」 「高位魔女になったらお祝いするよ」 だから彼女は気兼ねなく異世界への憧れを語った。でも、家族の前ではそれをあまり口にしなかった。自分が耐えられなかった。父と庭いじりしたり、母とお菓子を作ったり、妹と街に洋服を見に行ったりとそんな時間をすごした。 異世界への講習はあっという間に始まった。一日も欠かすことは出来ない。異世界のことを一ヶ月間で頭に叩き込まなければならないからだ。もちろん彼女は真面目に受けた。彼女は、異世界に行きたかった。高位魔女になりたかったからだ。
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