気まぐれ日記
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お雛様は押入れの中。可愛そうですが仕方がない。 出したら出しっぱなしになる確率大。ほこりまみれになるよりはいいかもしれない。あと、お雛さん置く場所もない。(置いたら洗濯物おけないかも)
彼女は歓喜に満ちていた。彼女が手にしたのは合格通知書だった。羊皮紙に魔法文字で書かれたそれを天に掲げていた。 「リサもこれで一人前になるのねえ」 彼女の母はうれしさ半分寂しさ半分にいう。 「お母さん、あたし、異世界に行けるのよ。そして帰ってくる頃には高位魔法の使える魔女になっているのよ」 「まだそう決まったわけじゃないでしょ」 「でも、異世界に行ける魔女でも少ないのよ。ここまできたら、目指すは高位魔女、そして高給取り! うちの貧乏ともおさらばよ」 「その前にうちが破産しなきゃいいけど……。でも、リサ。あんたは私の誇りだよ。何せ異世界へ行ける許可を取ったのはお前くらいだからね。さ、今日はご馳走だね。リサの好きなものをたくさん用意しようねえ」 と、彼女の母は家に入っていった。続いて彼女も。 とある世界のごく普通の家庭での出来事である。ちょっとばかり魔法が発達した世界。もちろん人間たちは魔法を用いて暮らしている。そのほとんどは、「火を起こして料理したり、風呂を沸かす」「水を引き出して畑にまく」などのごく一般的に使うことができる魔法である。 「襲いかかる悪魔を殺す」「妖精を操りその能力を利用する」などの魔法は一般では禁じられている。この世界のこの国の女王がそれを定めた。このような魔法が飛び交うと無関係なものまで巻き込まれてしまうことを考慮した上だった。しかし、高位の魔女にはそれを許されている。こうした魔法の使い手がいないと、襲い来る悪魔たちに対処できないからだ。 この世界を脅かす悪魔のことは未知の存在である。悪魔はいつも不意に現れ、人間たちを連れ去っていく。その人間たちは誰一人帰って来ない。時には、人間たちを次々傷つけ殺していく。それが悪魔だった。悪魔は、同じような人間の姿から獣や鳥、魚を異様にしたものまで様々な姿がある。小鳥や小動物のような姿の悪魔は一般でも撃退できるが、姿が大きくなるにつれ強くなり、人間型の悪魔は最高位の魔女ですらたちうちできない、とされてる。人間型の悪魔は滅多に現れることはないので、あくまでそういわれているだけだが。 彼女が目指す高位魔女は、それらと戦わなければならない。それでも彼女は高位魔女を目指していた。
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