気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
なんか二日開けただけなのに、久しぶりって感じ。
洋はまず、山口家に向かった。玄関先を箒で掃いている女の人がいたので、話しかける。 「こんにちは。柘植探偵事務所のものです」 「まあ、しばらく返事がなかったから、どうなっているのかと思っていましたわ」 「すいません。依頼順に片付けているものですから」 この女の人が依頼主の山口富士子であることを確認する。 「で、旦那さんはお仕事ですか?」 「ええ、そうよ」 会社の名前や住所は書類に記されている。 「では、今日から開始します」 「よろしくお願いね」 まず、山口氏の会社へ向かった。大きなビル内の小さな会社といったところだろうか。洋が入ったところで何もいわれなかった。三階が喫茶店なので、そこを利用する人も少なくない。山口氏の務める事務所は五階で、ガラス張りの囲いの中にある。こちらとしては都合はいい。 山口氏は、事務で文字通り働いていた。書類を書き、電話を受けて、コピーを頼み、上司に相談し……。洋が知らない世界がそこにある。しばらくして洋は移動した。ここにいても仕方がないし、怪しまれる。昼休みにまた着てみることにした。それまで、一階ロビーのベンチで過ごすことにした。
|