気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
菓子会社の戦略。でも、メリーのチェリーボンボン、すっげーうまいので、自宅用に買っちまった。お酒の弱い方は遠慮した方がいいですが。
「父さん、この犬、どうする?」 「ふーん、今夜はとりあえずうちに泊めるか」 拓馬は犬を抱き上げた。一応抵抗はするものの小型なために意味がない。 「かわいいワンちゃんね。捨て犬かしら?」 「だったら保健所に連れて行かないとな」 「でも、殺されちゃうんだろ?」 「すぐには殺されないだろ……」 犬の行く末を思うと皆、黙った。しばらくした後、道子は夕飯の支度をすることにした。冷蔵庫のありものを片付けると、夕飯はすぐに出来上がった。犬にはご飯をやった。 「ご飯でいいの?」 「いいのよ。変なものを食べさせるよりは、ね」 洋は、ご飯を一生懸命に食べる犬を見ていた。不思議なものを見るように。 「あ、そうだ」 拓馬はビールを一口飲んで気がついた。 「どうしたの、あなた?」 「京子さんの不倫相手が決まったぞ」
翌日、マンションに問い合わせると、条件が合えばペットはOKだった。後は京子が承諾すれば万事OKだ。 「へえ、不倫を勧めるねえ」 と、洋。学校へ向かうところだった。 「まあ、相手は犬だからな」 「でも、この犬だって出所不明だし。もしかして迷子かもしれないじゃん」 「それはもう、手を打っている」 拓馬は今朝、保健所に連絡を入れていた。今のところ、この犬の捜索願いは出されていないようだった。 「京子さんが気に入ってもらえればの話だが」 拓馬は犬を連れてマンションへ行くと、京子は困ったような顔をした。 「どうしたんですか? この犬?」 「実は、あなたの相手役にどうかと思いまして」 「でも、私、犬は飼ったことがなくて。はっきり申しますと苦手でして……」 「あ、そうですか……」 「でも、ペットがいれば淋しくないですよね。ありがとうございます。私、前から飼いたいものがあったんです」 「へえ。犬は苦手ですから、猫ですか?」 「猫はアレルギーなんです。実は爬虫類が好きで……イグアナなんかを。ほら、マンションでも飼いやすいし、主人も好きなんです」 「はあ、そうですか」 アイデア料として気持ちだけの料金を胸に、拓馬は犬を連れて家路に着いた。 「お前、しばらくうちにいるか?」 犬の短い尻尾が左右にゆれた。
|