気まぐれ日記
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平教の宿題のこと。三角形の定義はわかるが、長さの定義はいまいち覚えてないので、ネットで調べたらあった。
数分して書きあがった人物は、三十代ほどの男性でやや面長の普通の青年だった。 「平凡な顔だなあ」 拓馬は、それを手にとって眺めてテーブルに置いた。それ以上、興味はないようだった。 洋は立ち上がって、自分の部屋に向かった。 「なんだ、どこへ行く?」 「部屋でゲーム。面白いテレビないし」 「あ、そう」 洋には、大事な使命があった。世界の平和を取り戻すという。あくまで、ゲームの話だが。
調査その二 浮気相手を探せ
補習中、居眠りをこいた。教科書でたたかれ起こされる。 「お前、何のために補習を受けてんだ」 ややあきれ顔の教師に言われ彼はぽかんとする。昨日、見事に彼は世界の平和を取り戻した。一度全滅したため更に己を磨き、再度挑戦してラスボスを倒したその時、夜中の二時を過ぎていた。 「柘植、お前ここはエスカレータ式の学校だがな、世の中の中学三年生は受験して高校に受かるか受からないかの瀬戸際なんだぜ」 「はーい」 笑っている何人かの生徒にも、教師は声をかける。 「お前たちも、そういうことを考えろよ」 午後十二時、洋は学校を出た。今日はもう補習はない。家に帰ると、昼飯と依頼書が置いてあった。例のノルマである。浮気調査、と。 「おかえり」 母、道子が玄関に向かっている。入れ違いで出て行くらしい。 「ただいま。今から?」 「ええ、おやつは冷蔵庫にあるからね」 「いってらっしゃい」 昼食の焼きそばは、今作られたのか温かかった。彼は依頼書を読みながら食べた。青海苔が飛ばないよう気をつけながら。 『依頼人名 山田 京子』 『依頼内容 浮気相手を見つける……』 よく読むと、今までの内容とは違う。普通、浮気相手を見つけることの意味は不倫の立証をすることだが、これは浮気相手を探して欲しい、つまり依頼人は浮気をしたいので相手を見つけて欲しい、という内容だった。 「なんじゃ、こりゃ?」
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