気まぐれ日記
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去年八月以降、切りにいってなかった。 長くなると、洗いにくくていやだ。 今回は予約入れているんで、すぐやってもらえる予定。
ヘネシーは確実にバルクを圧していた。それは素人目でも十分にわかった。最初はやる気のなさそうに見えたグオンも、真剣な顔つきで見ていた。 「この勝負、ヘネシー姉ちゃんの勝ちだな」 ブロードがつぶやく。しかし、グオンは首を振った。 「ヘネシー王女は確かにヒーガルを上回る腕をもっていらっしゃる。しかし、ヒーガルは……」 剣がぶつかり鋭い音が鳴った。それが、合図のようにバルクの動きが変わった。 「まさか、あやつ……」 バルクがすごい勢いでヘネシーを切りつけた。危うく逃れる。 「ヘネシー……」 イーリスも気づいたようだった。 「我を忘れ、我を制せず……バーサーカ」 アニムは書物の一節を唱えるように言った。 「ヘネシーはそれ、知っているの?」 ルイは不安そうにグオンに聞く。 「おそらく、感づいていたと思います。だからヒーガルに勝負を挑んだのでしょう」 「あのおっさん、見かけによらず強いんだな。つーか、ああなるとは思わなかった」 「ヒーガルは現王の兄弟の中で一番強いな。しかもビアソーイダ王族でも珍しいバーサーカ体質だ」 「それが、ヘネシーが呼び起こしたんだ」 イーリスが手を握り締めて、歯がゆそうに見ている。 今度はバルクが圧している。疲れすら見せないバルクに対してヘネシーの動きが鈍くなってきた。 ついに、ヘネシーの剣が弾き飛ばされた。そして、バルクの剣の先がヘネシーの額前で止まった。 「……はあ」 バルクは剣をゆっくりおろした。 「止めてくれて、ありがとうよ」 剣に礼を言って、収めた。 「ヘネシー、これで満足か?」 「ふ、ふふふ、あはははっ」 「笑い事じゃねえ! 腕の一本なくなったらどうするつもりだったんだ」 「叔父上、すまない。でも、たとえ、腕を亡くしても自業自得として受けるつもりだ」 ヘネシーはまだ笑っていた。彼女の強さはここにも見られる。 「もう二度と、お前の相手はやらねえからな。それと、セルヴェスに感謝しろよ」 「セルヴェスって?」 「この剣のことだ」 「はははっ、わかった。セルヴェス、ありがとう」 彼女はセルヴェスのことは知らない。その剣が亡きドラゴンの長が姿を変えたものと。しかし、その剣から不思議なものがあると感じ取ったらしい。 「まったく、兄貴に文句いわねえと」 バルクはアニムとルイを見た。 「では、行き先はビアソーイダだな」 「チョコレートね」 もはや行く気満々の二人にバルクは、まあいいかとつぶやいた。 「やれやれ、もう少しゆっくりしていったらどうだ?」 グオンがバルクに言った。 「なんだ、お前。何気色悪いこと言ってんだ?」 「いや、イーリスがメイドに頼んだらしい……と、いうわけでリュレイミア嬢、お部屋の用意が出来ています」 グオンは、にこやかにルイに言った。 終わり
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