気まぐれ日記
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2005年01月28日(金) 髪を切りに行く

 去年八月以降、切りにいってなかった。
 長くなると、洗いにくくていやだ。
 今回は予約入れているんで、すぐやってもらえる予定。

 ヘネシーは確実にバルクを圧していた。それは素人目でも十分にわかった。最初はやる気のなさそうに見えたグオンも、真剣な顔つきで見ていた。
 「この勝負、ヘネシー姉ちゃんの勝ちだな」
 ブロードがつぶやく。しかし、グオンは首を振った。
 「ヘネシー王女は確かにヒーガルを上回る腕をもっていらっしゃる。しかし、ヒーガルは……」
 剣がぶつかり鋭い音が鳴った。それが、合図のようにバルクの動きが変わった。
 「まさか、あやつ……」
 バルクがすごい勢いでヘネシーを切りつけた。危うく逃れる。
 「ヘネシー……」
 イーリスも気づいたようだった。
 「我を忘れ、我を制せず……バーサーカ」
 アニムは書物の一節を唱えるように言った。
 「ヘネシーはそれ、知っているの?」
 ルイは不安そうにグオンに聞く。
 「おそらく、感づいていたと思います。だからヒーガルに勝負を挑んだのでしょう」
 「あのおっさん、見かけによらず強いんだな。つーか、ああなるとは思わなかった」
 「ヒーガルは現王の兄弟の中で一番強いな。しかもビアソーイダ王族でも珍しいバーサーカ体質だ」
 「それが、ヘネシーが呼び起こしたんだ」
 イーリスが手を握り締めて、歯がゆそうに見ている。
 今度はバルクが圧している。疲れすら見せないバルクに対してヘネシーの動きが鈍くなってきた。
 ついに、ヘネシーの剣が弾き飛ばされた。そして、バルクの剣の先がヘネシーの額前で止まった。
 「……はあ」
 バルクは剣をゆっくりおろした。
 「止めてくれて、ありがとうよ」
 剣に礼を言って、収めた。
 「ヘネシー、これで満足か?」
 「ふ、ふふふ、あはははっ」
 「笑い事じゃねえ! 腕の一本なくなったらどうするつもりだったんだ」
 「叔父上、すまない。でも、たとえ、腕を亡くしても自業自得として受けるつもりだ」
 ヘネシーはまだ笑っていた。彼女の強さはここにも見られる。
 「もう二度と、お前の相手はやらねえからな。それと、セルヴェスに感謝しろよ」
 「セルヴェスって?」
 「この剣のことだ」
 「はははっ、わかった。セルヴェス、ありがとう」
 彼女はセルヴェスのことは知らない。その剣が亡きドラゴンの長が姿を変えたものと。しかし、その剣から不思議なものがあると感じ取ったらしい。
 「まったく、兄貴に文句いわねえと」
 バルクはアニムとルイを見た。
 「では、行き先はビアソーイダだな」
 「チョコレートね」
 もはや行く気満々の二人にバルクは、まあいいかとつぶやいた。
 「やれやれ、もう少しゆっくりしていったらどうだ?」
 グオンがバルクに言った。
 「なんだ、お前。何気色悪いこと言ってんだ?」
 「いや、イーリスがメイドに頼んだらしい……と、いうわけでリュレイミア嬢、お部屋の用意が出来ています」
 グオンは、にこやかにルイに言った。
        
                    終わり 


草うららか |MAIL

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