気まぐれ日記
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蛸。それは、多分一番いただきたくない代物。 先日いただいた(寄付で職場に)蛸を切ったら、髪の毛が身に刺さっていたそうだ。蛸は、なんでも食べるので、溺死した人間も食べるということで、髪の毛まで糧にならず身に入ったまま……。
フォーランズでささやかな晩餐会が行われた翌日、それぞれは目的のためにまた、旅立つ。 「じゃあ、お姉さま、叔父様、わたしは強くなるためにがんばります」 「おう、がんばれ。一度兄貴の顔でも見に行ってやれよ」 「そうだな、フレクアがいないと父上も淋しいだろうし」 「おめえもたまには帰ってやれ、ヘネシー」 「私はいい。どうせ父上はフレクアの方がかわいいだろうから」 「……ヘネシー、おめえ何かやってきたな」 フレクアが笑った。 「そういえば父様が言ってましたよ、父様の剣のコレクションで一番いいものを持っていったって」 「そんなことしたのか、ヘネシー」 「知らん……」 やや、気まずそうにヘネシーはそっぽを向いた。 「行きましょ、ゼデュー、オーフ」 「ええ、これはフレクアさんの武者修行ですからね」 「またくだらない依頼受けたら怒るからね」 「俺はいかねえ。だってリュレイミアちゃんは……」 「さよなら、オーフ。お大事にね」 オーフが何か言う前にルイは早口で彼に別れを告げた。そして、フレクアに引っ張られていった。 「そういや、ブロードの奴は?」 バルクは当たりを見回す。 「それなら、魔王が連れて行ったぞ。どうやら、女神の捜索を頼むらしい」 「ふうん、まあいいか。ほんじゃ、グオン。じゃあな」 「イーリスも達者でのう」 「またね」 イーリスは軽く手を上げて振る。 「リュレイミア嬢、お気をつけて」 「うん」 バルクたちは歩きだした。いつも、この繰り返しである。帰るところがないわけではない、帰られないわけでもない、帰りたくないわけでもない。(ルイは別だが)だけど、彼らは旅に出る。それが日常なのだ。
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