気まぐれ日記
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2005年01月13日(木) カキのむき身

 はキムチ鍋となりおいしくいただきました。カキも火が通って安全にいただきました。


 「お兄さん、こんなところで寝ちゃ、風邪引くよ」
 おばさんがゆすり起こした。ブロードはぼんやりと起き上がった。うとうとしていたようだった。おいしそうなにおいが部屋に漂っている。
 「ごはんだよ。たくさん召し上がれ」
 「どうも」
 「誰かと食事するのは、何年ぶりだろうねえ」
 彼は見たことない料理を食べた。とてもおいしかった。だが、記憶はどんどん忘れていくような気がしてならず、食べたものがどこにいったのかわからなかった。
 「もう、いいのかい? もっとお食べ」
 「す、すいません」
 気づくと手が止まっていた。せっかく作ってもらったのに、と彼は思ったが食欲は湧かなかった。このおばさんにすまない気持ちになった。
 「それとも、お疲れなのかい?」
 「そうですね。ずっと歩いてきたから」
 疲れていたのは本当だった。その疲れから自分が人間だと実感できた。筋肉を使っての疲れ、肉体的な疲れだ。
 「じゃあ、ふとんをしくよ。食べ終わったら隣の部屋に来なさい」
 おばさんは、そう言って隣の部屋に入っていった。
 もう少し食べてから彼は言われたとおり、隣の部屋に入った。部屋の真ん中に布団が敷かれてあった。
 「さ、お休み」
 「あの、なんで俺にこんなによくしてくれるんだ?」
 先ほどの街では、考えられないほどだった。
 「あんたを見ていると、息子を思い出すんだよ」
 と、おばさんはそう言うだけだった。
 「ありがとう、おばさん。お休み」
 「ああ、お休み」
 布団に入ると自然に眼は閉じた。そのまますとんと眠りに落ちた。


草うららか |MAIL

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