気まぐれ日記
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と、かきのむき身を八百屋が間違えたため、牡蠣をゲットした。 この文では首をひねると思うのけど、細かいことは気にしなくてよし。 八百屋で間違って買った牡蠣のむき身は八百屋ではさばけないので、職場で買ってくれということなんですよ。ノロウィルスには要注意ですが、生で食いたい。
その人に連れられ、ブロードは古い一軒の家に招かれた。 「どうぞ、まずはお茶でも」 と、カップに注がれたお茶と菓子を差し出された。 「ありがとう」 見たことのないお茶と菓子。それでも彼はそれを飲んで、菓子を食べた。彼にとって、甘くない菓子は初めてだった。 「礼もいらないよ。なんだか息子がいるみたいでこっちもうれしいんだから」 「おばさん、息子さんがいるの?」 「いたんだよ。だけどね、戦争でなくなったんだ」 「戦争で?」 「ああ、だからそのときからわたしゃ一人なんだよ」 「……」 「まあ、そんな湿っぽい話はこれくらいにしようね。お夕飯にしましょう」 おばさんは立ち上がって、台所に向かった。 「何か、手伝うことは?」 「いいんだよ、座っておいで」 そう言われて追い払われた。彼は、落ち着かず座っていた。今までのことを考える。確かにかなり歩いてきたが、あの繁栄していた街からここまで様変わりするだろうか……。 「そもそも、なんで俺はここにいるんだっけ?」 それが、思い出せない。というか、ここに来てからどんどん自分のことが忘れていく。記憶喪失と言われたが、そうかもしれない。 ブロードは、自分が魔族になったときのことを思い出そうとした。思い出せなかった。それと同時に、彼は人間に戻っていくような気がした。どういうわけか、切なくなった。
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