気まぐれ日記
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2004年12月27日(月) 掃除……

 大掃除の季節。
 整理整頓、片付け。もっとも苦手だ。
 何故なら、物が捨てられないから。
 いつまでも手元におきたいという気持ち。いつか値打ちがつくんじゃないかという気持ち……。が、実際時がたって値打ちがつくようなものはもってないかも……。やっぱり本などは素直にブックオフにもっていこうっと。

 
 アプリの威勢の良い声でアニムは目覚めた。しかし、彼女が起こしたかった人物はまだ寝ている。
 「ブロード君、いつまで寝てるのよ! もう日はとっくに昇ってるわよ。起きなさい!」
 毛布をひっぺがえし、肩をぐらぐらと揺らす。そこまでしてやっとブロードは目覚めた。
 「おはよ、アプリさん」
 「もう、さっさと出発するわよ。朝ごはんは馬車を動かしてからね」
 「はいはい」
 彼は立ち上がって伸びをした。そして、アニムが起きていることに気づく。アニムは自分が妙な感覚に捕らわれる気がした。
 「おい、あんた。大丈夫だったか?」
 「……まあ、なんとかな」
 アニムの知るブロードではない。この男は、妖精主だとわかった。彼はブロードの弟(同じ名なのだ)で、どういういきさつがあったのか今は妖精主として存在している。アニムは妖精主である彼に会ったことがあるが、それだけで、他のことはわからない。妖精主も人間であったことを思えていないのだ。
 「結構衰弱してたから、びっくりしたぜ。治癒魔法も効くかどうかわからなかったしよ」
 「治癒魔法……だと?」
 アニムの知る限り、治癒魔法を扱う人間は過去にもいない。それだけ稀な能力だと教えられたことがある。
 ブロードはアニムをじっと見る。アニムはなぜか緊張した。
 「あんた、エルフだよな?」
 「そうだが……」
 「それにしては人間の感情が入り混じっているなって思って」
 「人間に育てられたようなものだからのう」
 「魔法、使えるか?」
 「いや、魔術なら」
 「やっぱり」
 「やっぱりって、なんだ?」
 そこで、アプリにまだ出発しないのかとせがまれて、ブロードは御者台に座った。アニムも話の続きがしたくて一緒に御者台に座る。
 「感情が多いと魔力は使いにくいんだ。特に人間のはね」
 「では、お主はどうやって使っておるのだ?」
 そこに、アプリがサンドウィッチを差し出した。
 「はい、ブロード君」
 「ありがと、アプリさん」
 「どうぞ、アニム君も」
 「すまんのう」
 「今日までに食べないと、明日からはもう干し肉とか乾パンとかカタパンとかばかりだかね」
 「そうだね」
 「もう、ちゃんと今のうち味わってよね」
 アプリが引っ込もうとすると、ブロードは呼び止めた。
 「あ、アプリさん。なんか飲み物」
 「はい、ミルク。これも今日までよ」
 アプリは二人に瓶に入ったミルクを差し出した。


草うららか |MAIL

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