気まぐれ日記
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はじめます。アニムの話、どうしようかな……。(まだ悩んでいる)
アニムの章
アニムはただ歩いていた。そこがどこなのかもわからなかったが、街道に沿って歩けばいつか、町か村かにたどり着く、と思っていた。ただ、賭けに近い。食料も水も少ない状態だった。早く町か村かに着かなければ、彼は野垂れ死ぬことになる。 三日目。まだどこにもたどり着かない。 「時間障害を受けて、どこともわからないところで野垂れ死にか……」 水も底をついているし、食料も底をついた。それよりも、同じところを何度も歩いているような気がした。実際そうだった。まっすぐな一本道を歩いているはずなのに……。 気づいたら、馬車の中だった。狭い幌馬車で寝かされていた。馬車は動いていない。 それから、徐々に思い出した。結局めまいを起こして野垂れ死にするところを助けられたらしい。 「あ、気づいた?」 黒い髪の少女が声を掛けた。 「お水飲む? 何か食べる?」 答えは、両方だったが、とりあえず水をもらった。身体を起こしてカップに入った水を受け取った。 「すまん」 「いいのよ。彼が見つけてくれなかったら、あなたあのままだったわ。今、寝てるけど」 彼女が指差す方に馬車の端に座って寄りかかって眠っている男がいた。馬車の中が暗くて顔がよく見えない。 「あとでお礼言ってあげてね」 「もちろん」 「それにしても、エルフが姿も消さないで倒れているなんて、初めて見るわ」 姿を消す? 確かかなり昔のエルフはそうしていた、と聞いたことがあった。 「すまんが、ここがいつで、どこでなのか教えてくれるか?」 少女は、眉をひそめたが教えてくれる。約六百年ほどまえのミレンディ……妖精主の大陸だった。 「ミレンディ?」 「ええ、正確にはジョウロフェンツァからミレンディに向かうところよ」 「なるほど」 どうりで、行けども行けども何もなかったと彼は思った。妖精主の大陸は、村や街が少ないし、大陸のほとんどを妖精主の森が占めている。 「あなた、これからどうするの?」 と、少女が聞いた。 「あてのない旅をしている。ミレンディまで同行したい。そこで何かお礼が出来ればいいのだが……」 「お礼なんていいのよ。でも、ミレンディまではご一緒しましょ」 「ありがと。自己紹介がまだだったのう。小生はアニム」 「わたしはアプリ。そっちにいるのはブロード君よ」 「ブロード?」 「お知り合いかしら?」 「いや……あまり聞きなれない名だったからのう」 「そう。今日はもう、休んでね。明日は早いわよ」 アニムは、男のほうを見る。やっぱり暗くて見えないので、あのブロードなのかもわからない。そうこうしているうちにアプリはランプを消した。
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