気まぐれ日記
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2004年12月05日(日) 師走かあ……

 気づけば、十二月も五日目。どたばたしているうちに年が明けるのね。早いわ〜。


 アニムが何とか起き上がる頃には、男たちはばたばたと倒れていた。全部バルクがやったのだ。
 「ひっさしぶり見た。バルクのその剣」
 「ふー、俺だってこんな疲れるのたくさんだ」
 手下全員を地に伏せ、村長だけが残っている。
 「あ、あなたは一体……」
 「おめえさんのいうウォンテッダーだ。そうそう命もやられねえ」
 「もう一度言う。孫のために山のドラゴンは目を失ったんだ。感謝するんだな」
 「さ、アニム行こうぜ」
 「ああ」
 村から出ようとして、村長に呼び止められる。
 「そうは行きません。おとといの朝、何を食べたかご存知ですか?」
 「それなら心配ないだろう。ドラゴンがご馳走してくれたのは、毒消しの効果のあるものばかりだった」
 アニムはそう言って、笑った。
 
 しばらくして、もとの道が見えてきた。バルクがアニムとあった場所だった。
 「どうやら、バルク。お別れのようだ」
 バルクがそう言われて、初めて気づいた。身体が透け始めていた。
 「多分、自分の存在しない時間には長くいられないのだろうな」
 「ああ、しゃあないな」
 「さびしくなるな」
 「だけどよ、俺の孫とかいんだろ?」
 「まあ、まだ生まれたばかりだがな……」
 「今度はそいつらと一緒に行けばいいだろ。俺がちゃんと遺言残しといてやる……」
 「ありがとう、バルク。頼んだ」
 バルクが、消えていった。アニムはしばらくそこから離れなかった。

             バルクの章 了

   


草うららか |MAIL

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