気まぐれ日記
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百円ショップが近所にオープンした。なんか、無駄にいろいろなものが売ってます。
山のふもとまで戻ると、村長のお付が何食わぬ顔で待っていた。ずうっと二人の後を追っていたにもかかわらず、疲れすらないようだった。 「待たせたな」 「いえ。それで例のものは?」 「確かに話し合いで解決した。あのドラゴンの片目はしばらくないからな」 「わかりました。そっとしておくようにします」 それから、村までもと来た道を歩く。行くときに比べて、三倍も早いように感じた。 村に着くと、村長があのにこにこの顔で迎えてくれた。 「ご苦労様でございます。お怪我などはありませんか?」 「いや、ない」 「そうですか。それはよかった。して、例のものは?」 「ここにある」 アニムは包みを村長に見せた。村長は満足そうにうなずいた。アニムはそれを渡した。 「ドラゴンが快く渡してくれたんだ」 「ありがたく、ちょうだいします」 村長は包みをゆっくり開ける。その中のドラゴンの眼は銀色だったが、急に光を失い、鈍い色になっていった。 「曇った……」 バルクは嫌な予感がした。多分、最初から感じていたと思うが口には出さなかったのだ。 「あなた方には感謝します。しかし、この村は隠れ家です。申し訳ありませんが、死んでいただきます」 「やっぱりそう来たか」 「ああ、残念だ……」 アニムがよろける。すでに動いた男の一人が、アニムに当て身を食らわせたのだ。 「エルフは魔法を使うから、先に封じておく」 「お前は動くな」 と、別の一人。 「動くなだと? どうせ殺すつもりなんだろ?」 バルクは叫んだ。彼の怒りはほぼ頂点に達している。 「頼むぜ、ドラゴンの長。相手は殺すなよ」 彼は抜いた剣にそう頼み、向かってきた村長の手下をなぎ払った。 「バルク……」 アニムが床にうつぶせになりながら、その様子を眺めていた。バルクは気合の声すら発しず、ただ静かに向かってくる男たちをなぎ払っていた。
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