気まぐれ日記
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2004年12月03日(金) 豚しゃぶ

 ラムしゃぶも。今晩の夕食です。もう、腹いっぱいです。(書くことこれくらいしかないのか……)

 
 「どうぞ、お座りになって」
 ドラゴンは言った。そうすると、目の前にソファーが出来た。
 「すげっ!」
 バルクは思わずもらした。
 「ここまでわざわざいらっしゃったのはわけがあるのでしょ? お話を聞きましょう」
 アニムはほっとした。どうやら、本当に話だけですみそうだ。
 「単刀直入に言えば、あなたの眼が欲しいんだ」
 「あの村の人たちに頼まれたのね」
 「そういうことだ。ただ、俺は朝食分しか働かないつもりだし、無理なことだと思っている」
 「いいわよ」
 ドラゴンは言った。
 「だろうな……って、いいのか!?」
 「ええ、眼は再生できますもの。ただし、この眼が曇ればあなた方にも危険が及ぶの。覚えておいてね。さあ、今日はあなた方を帰しませんよ。楽しい話がたくさん聞けそうだもの。眼をあげるのは明日の朝ね」
 そういって、ドラゴンは立ち上がった。その姿が変わり若い女性の姿になる。
 「こういうときは気持ちが若返るわ。さあさ、おいしいものをたくさん作らなきゃね」
 二人は手伝わされて、台所に立った。言われたとおりのことをしたが、包丁を握ったことのない二人なので、うまくはない。ドラゴンは手馴れた様子で料理を作り上げてテーブルは料理でいっぱいになった。
 「さ、聞かせて頂戴。その剣についてね」
 バルクの剣を指す。
 「ああ、これか?」
 「ええ、それ、ドラゴンでしょ」
 「そうだけど、よくわかったな」
 バルクは、そのドラゴンに話を聞かせた。
 「セルヴェス……偉大なドラゴンであり、人間だったって聞いた事があるわ。そんなことがあったのね」
 それからは、旅の話を二人で話した。話をしているうちに夜はとっぷり更けた。ドラゴンは、もう眠るようにとベッドを用意した。

 次の朝、ドラゴンは老婆になりロッキングチェアに腰掛けて眠っていた。テーブルの上は片付けられていて、宝石のような銀色の玉が置かれていた。それが、ドラゴンの眼だった。
 「ありがとう。無理を言った」
 寝ていると思われたドラゴンは、
 「気にすることはないさ、一年もすればまた再生する。楽しい話をありがとう」
 と、言った。そのままの姿勢を保ったままで。
 アニムはドラゴンの眼をやわらかい布で丁寧に包んで、礼を一つしてほら穴を出た。バルクも一礼してアニムについて行った。


草うららか |MAIL

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