気まぐれ日記
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ラムしゃぶも。今晩の夕食です。もう、腹いっぱいです。(書くことこれくらいしかないのか……)
「どうぞ、お座りになって」 ドラゴンは言った。そうすると、目の前にソファーが出来た。 「すげっ!」 バルクは思わずもらした。 「ここまでわざわざいらっしゃったのはわけがあるのでしょ? お話を聞きましょう」 アニムはほっとした。どうやら、本当に話だけですみそうだ。 「単刀直入に言えば、あなたの眼が欲しいんだ」 「あの村の人たちに頼まれたのね」 「そういうことだ。ただ、俺は朝食分しか働かないつもりだし、無理なことだと思っている」 「いいわよ」 ドラゴンは言った。 「だろうな……って、いいのか!?」 「ええ、眼は再生できますもの。ただし、この眼が曇ればあなた方にも危険が及ぶの。覚えておいてね。さあ、今日はあなた方を帰しませんよ。楽しい話がたくさん聞けそうだもの。眼をあげるのは明日の朝ね」 そういって、ドラゴンは立ち上がった。その姿が変わり若い女性の姿になる。 「こういうときは気持ちが若返るわ。さあさ、おいしいものをたくさん作らなきゃね」 二人は手伝わされて、台所に立った。言われたとおりのことをしたが、包丁を握ったことのない二人なので、うまくはない。ドラゴンは手馴れた様子で料理を作り上げてテーブルは料理でいっぱいになった。 「さ、聞かせて頂戴。その剣についてね」 バルクの剣を指す。 「ああ、これか?」 「ええ、それ、ドラゴンでしょ」 「そうだけど、よくわかったな」 バルクは、そのドラゴンに話を聞かせた。 「セルヴェス……偉大なドラゴンであり、人間だったって聞いた事があるわ。そんなことがあったのね」 それからは、旅の話を二人で話した。話をしているうちに夜はとっぷり更けた。ドラゴンは、もう眠るようにとベッドを用意した。
次の朝、ドラゴンは老婆になりロッキングチェアに腰掛けて眠っていた。テーブルの上は片付けられていて、宝石のような銀色の玉が置かれていた。それが、ドラゴンの眼だった。 「ありがとう。無理を言った」 寝ていると思われたドラゴンは、 「気にすることはないさ、一年もすればまた再生する。楽しい話をありがとう」 と、言った。そのままの姿勢を保ったままで。 アニムはドラゴンの眼をやわらかい布で丁寧に包んで、礼を一つしてほら穴を出た。バルクも一礼してアニムについて行った。
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